×

村竹ラシッド 決勝の入場で“ジョジョ立ち”披露「これやったらおもしろいかなと」

2024年08月09日 05:47

陸上

村竹ラシッド 決勝の入場で“ジョジョ立ち”披露「これやったらおもしろいかなと」
男子110メートル障害で5位に入った村竹(手前)(AP) Photo By AP
 【パリ五輪第14日 陸上 ( 2024年8月8日    フランス競技場 )】 男子110メートル障害決勝で、村竹ラシッド(JAL)は13秒21の5位で同種目日本初のメダルとはならなかったが、大舞台を楽しんだ。
 レース後、村竹は「ものすごく楽しかったです」と充実した表情で振り返り「一番はずっと待ち望んでいた舞台で、この舞台で走れたことが楽しかった。うまく言葉にまとめられない。楽しさもあればメダル取れなかった悔しさもある。いろいろ入り交じっている」と笑顔だった。

 また、レース前の入場では人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクターが見せる独特な立ち姿「ジョジョ立ち」のポーズを披露。「楽しんで臨もうと思って、考えたときに、鵜沢がよくやっててすごい楽しそうだなと思って、俺もやってやろうと思って。前日の夜に鵜沢と飯食べてて、そういう話をして、これやったらおもしろいかなと。一部の主人公のジョジョ立ちをさせていただきました」と明かすなど、決勝の大舞台を思う存分満喫した。

 村竹は小学5年で陸上を始め、中学時代から障害種目に着手。それでも「遊びたかった。練習がきつすぎてやめてやる」と何度も思った。周囲の期待もあり「何だかんだ続けた」結果、才能が開花し始め高校では全国制覇。名門の順大に進学が決まると、やっと目の色が変わった。

 東京五輪前の21年春には、U20日本記録の13秒35をマーク。五輪出場の可能性が出て「テレビで見ている大会に出られるチャンスがあるのか」と毎日動揺した。舞い上がった状態で臨んだ選考レースの日本選手権決勝はフライングで失格。夢舞台は補欠で同行する悔しさを味わった。「3年前の借りを返す」と自らを鼓舞し続け、持ち味の中盤での加速を磨いてきた。努力は報われ、日本人初のファイナルの舞台を疾走した。

おすすめテーマ

2024年08月09日のニュース

特集

スポーツのランキング

【楽天】オススメアイテム