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現役高校生17歳の安楽宙斗が銀メダル! せんべい好物の昨季W杯王者 スポーツクライミング男子日本初

2024年08月09日 20:20

スポーツクライミング

現役高校生17歳の安楽宙斗が銀メダル! せんべい好物の昨季W杯王者 スポーツクライミング男子日本初
<パリ五輪 スポーツクライミング男子複合決勝>ボルダーの第4課題に臨む安楽(撮影・小海途 良幹) Photo By スポニチ
 【パリ五輪第15日 スポーツクライミング ( 2024年8月9日    ルブルジェ・スポーツクライミング会場 )】 スポーツクライミング男子複合の決勝が行われ、17歳8カ月の安楽宙斗(そらと、17=JSOL)が145.4点で銀メダルを獲得した。21年東京大会から五輪種目に採用されたスポーツクライミングで日本男子のメダルは初めて。東京大会の女子複合では野中生萌が銀、野口啓代が銅メダルを獲得していた。

 決勝前半のボルダーは69.3点でトップ通過した。第1課題でただ1人、1回目の試技で完登する「一撃」を達成。各選手が苦戦した第2課題も4分の制限時間をギリギリまで使い、ラストの5回目で完登した。第3、4課題は完登を逃したが、第4課題の第2ゾーンに到達した時点でトップ通過を決めていた。後半のリードではボルダーで安楽に6.2点差の3位トビー・ロバーツ(19=英国)が92.1点をマークし、155.2点で首位に浮上。安楽は金メダル獲得に85.9点が必要なところ、80点のホールドを前に落下して76.1点にとどまった。

 5、7日に行われた予選はボルダー1位、リード4位の合計137.0点でトップ通過。2大会連続出場の楢崎智亜が予選敗退し、日本勢でただ一人決勝に臨んだ。決勝へ向け「リードでは差がつかないのは分かった」と前半のボルダーの成否が勝負を分けると展望していた。

 ◇安楽 宙斗(あんらく・そらと)

 ☆生年月日とサイズ 2006年(平18)11月14日生まれ、千葉県八千代市出身の17歳。1メートル68。

 ☆競技歴 小学2年時に父と同時に競技を始める。武志さん曰く「小4で負けることが出てきて、小5はどっこいどっこい。小6では自分が全く及ばなくなった」

 ☆成績 21年の世界ユース選手権でリード優勝、ボルダー準優勝。W杯初参戦の23年にボルダーとリードで年間優勝。同じ年に2種目を制するのは史上初の快挙。

 ☆学校 千葉・八千代高に通う高校3年生。好きな科目は数学。「単純な暗記じゃなくて、つなげて覚える。論理的に考えられるのが好き」。

 ☆好物 せんべいが好きで海外遠征にも持参。中でも金吾堂の「厚焼」シリーズがお気に入り。

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