エンゼルス・大谷 球宴ア・リーグ最多得票 イチロー以来日本人2人目 DH部門断トツ「名誉なこと」

2023年06月24日 02:30

野球

エンゼルス・大谷 球宴ア・リーグ最多得票 イチロー以来日本人2人目 DH部門断トツ「名誉なこと」
2021年のオールスターで先発登板した大谷
 大リーグ機構は22日(日本時間23日)、オールスター戦(7月11日=日本時間12日、シアトル)の先発野手を決めるファン投票1次結果を発表した。エンゼルスの大谷翔平投手(28)が264万6307票で初めてア・リーグ最多得票を獲得し、DH部門で3年連続3度目の先発出場を決めた。日本選手の最多得票は01~03年のイチロー以来、20年ぶり2人目で、またも歴史に名を刻んだ。
 米球宴の1次ファン投票では、両リーグの最多得票選手の先発出場だけが決まる。ア・リーグ最多の264万6307票を獲得して栄えある2人のうちの一人に選ばれ、3年連続の先発出場を決めた大谷は「投票してくれた全てのファンに感謝したい。とても名誉なこと。これをモチベーションとして、グラウンドで全力を尽くし続けたい」と球団を通じてコメントした。

 大谷のア・リーグ最多得票は初で、日本選手では01~03年に両リーグ最多得票だったイチロー以来20年ぶり2人目。ここまで欠場がわずか2試合で、打者で24本塁打、58打点、投手で被打率・179がいずれも両リーグトップ。昨季MVPの外野手ジャッジ(ヤンキース)を抜いて2位に浮上した遊撃手ビシェット(ブルージェイズ)に約54万票差をつけて断トツだった。

 選手間投票などで決まる投手は7月2日(日本時間3日)に発表され、6勝3敗、防御率3・13で、被打率以外にもリーグ2位の117奪三振を誇る大谷が投手でも選ばれる可能性は高い。昨季は球宴から3日後の後半戦初戦に先発するため、オールスター戦登板を回避した。今季は前半戦最後の先発が3日(同4日)の予定で、同じく登板予定の後半戦初戦の14日(同15日)まで登板間隔が空くため、2年ぶりに球宴で二刀流出場する可能性がありそうだ。

 出場要請が濃厚な2年ぶりの本塁打競争出場にも注目が集まる。体への負担や打撃フォームを崩す傾向もあり、出場を回避する選手も多く、決断に注目が集まる。舞台はマリナーズの本拠地シアトル。01年以来22年ぶりの開催で、当時新人のイチローが大きな脚光を浴びた。日本のファンになじみのある地で、大谷が今年も夢舞台の主役として臨む。

 ≪両リーグ最多はブレーブスのアクーニャ≫両リーグ最多得票はナ・リーグ外野手部門のブレーブス・アクーニャで308万2600票を得た。18年に大谷とともに新人王に輝いたベネズエラ出身の25歳で今季は74試合に出場し、打率.324、15本塁打、46打点、32盗塁。史上初の30本塁打&60盗塁を射程圏に捉えている。

 ≪正尚、誠也も出場可能性有り≫今後のオールスター戦ファン投票は1次投票の上位2人(外野手は6人)が26日(日本時間27日)開始の2次投票に進み、29日(同30日)に先発野手の各ポジション1人(外野手3人)が決まる。1次投票で8位のレッドソックス・吉田、10位のカブス・鈴木は2次投票に進めなかったが、選手間投票による選出、大リーグ機構による選出、代替選手として選出の可能性を残している。全出場選手は7月2日(同3日)に発表される。

おすすめテーマ

2023年06月24日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム