阪神・大山 吉兆弾で逆襲ムードや 2年連続交流戦明け初戦でDeNA・今永からアーチ

2023年06月24日 05:15

野球

阪神・大山 吉兆弾で逆襲ムードや 2年連続交流戦明け初戦でDeNA・今永からアーチ
9回無死、阪神・大山は左越えにソロ本塁打を放つ。投手今永(撮影・北條 貴史) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神1ー3DeNA ( 2023年6月23日    横浜 )】 プロ野球のリーグ戦が23日に再開し、阪神はDeNA戦に1―3で惜敗を喫した。3点劣勢の9回に大山悠輔内野手(28)が8号ソロを放って零敗を阻止。首位攻防第1ラウンドに競り負けて「ハマスタ」でのDeNA戦の連敗が球団ワーストの11に伸びるとともに、今季2度目の3連敗で、5月20日以来となる1・5ゲーム差に大接近。暗い材料が並ぶ中、4番の意地の一振りが、24日の第2ラウンド以降への希望になる。
 4番の意地と執念が詰まった放物線だ。敵地のスタンドを黄色く染めた虎党を、手ぶらで帰すわけにはいかない。大山が3点を追う9回先頭で、左翼ポール際へ8号ソロを放った。8回まで4安打無得点とほぼ完璧に抑えられていたエース・今永の高め148キロに振り負けなかった、主砲の豪快なスイング。試合前時点で打率・167と苦戦していた横浜の地に、次戦へとつながる一筋の光が差し込んだ。

 「ゼロで終わるのと、1点を取って終わるのとでは(違う)。もちろん、最後まで勝つ気持ちでやっていますけど、結果的にあそこで1点というのは、明日にもつながる」

 「リーグ戦再開」と「対今永」は、大山にとって吉兆のキーワードだった。昨年6月17日、同じく交流戦明け初戦となったDeNA戦(甲子園)で、今永から2本塁打を叩き込んでいる。ましてや当時、直前の先発(7日の日本ハム戦=札幌ドーム)でノーヒットノーランを成し遂げていたエース左腕からの快打。その記憶は、本人の脳裏にも当然刻まれているだろう。今季も再現なるか――と大きな期待が集まった中での一戦だった。

 初回2死三塁の先制機こそ四球を選んだ一方で、4回1死では低めのチェンジアップにバットが空を切り、7回先頭では見逃せばボールかという高め直球に振り負け、捕邪飛に斬られた。仮にこの夜、本塁打が出ていなければ、今季の自身最長13戦連続ノーアーチとなるところで飛び出した一撃。5日のロッテ戦(甲子園)以来となる快音だった。一矢報いたものの、到底満足できるわけがない。敗戦の事実が、背番号3の足をバスへと急がせた。

 「明日また、頑張りたいと思う」

 チームは2年越しの横浜スタジアム11連敗で、今季2度目の3連敗となった。DeNAとの差も、5月20日以来となる「1・5」に最接近となったが、大山の一振りこそ、再進撃の号砲になり得る。大山のバットで負のスパイラルから虎を引っ張り出し、浮上へ弾みをつける。(八木 勇磨)

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