広島・秋山が無安打に封じ込まれリーグ再開黒星発進 新井監督「修正して」巻き返しに期待

2023年06月24日 05:00

野球

広島・秋山が無安打に封じ込まれリーグ再開黒星発進 新井監督「修正して」巻き返しに期待
5回1死満塁、広島・秋山は投ゴロ併殺に倒れガックリ (撮影・奥 調) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島3ー5巨人 ( 2023年6月23日    マツダ )】 広島はリーグ再開戦となった23日の巨人戦に3―5で敗れ、ゲーム差を1・5に広げられた。試合前時点で巨人戦はセ・リーグ球団別で最高の対戦打率・421、同最多7打点を誇った3番・秋山翔吾外野手(35)が、1点を追う5回1死満塁で投ゴロ併殺など4打数無安打に封じ込まれ、打線がつながりを欠いた。新井貴浩監督(46)は「修正して明日(24日)の試合に臨んでほしい」と巻き返しに期待を寄せた。
 3点を追う9回に坂倉のソロで2点差に迫り、なおも2死一、二塁と、長打が出れば同点という状況まで相手守護神・大勢を攻め立てた。新井監督も「あと、もうちょっとだったね」と悔しがった。だからこそ…。キーマンの沈黙が、最後まで尾を引いた。

 チームの先頭に立って、幾度となく勝利に導いてきた秋山のバットがこの夜は湿った。

 まずは3回の第2打席。同点に追いつき、なおも1死二塁で左腕・井上のチェンジアップに合わせたが、遊ゴロに倒れた。「安打を打ちに行っていますけど…」。走者を三塁に進めることもできず、唇をかんだ。

 そして2―3で迎えた5回1死満塁の第3打席。一打逆転の好機で最高の打者に回ったはずだった。だが…カウント1―1から左腕・横川の内角低め直球に詰まらされ、痛恨の投ゴロ併殺。最低でも打球を打ち上げないといけない状況。秋山も当然「そういうケースだから当然そう(ゴロは避けたかった)」と意識していたものの、最悪の結果になった。「あまりカウントを進められたくないのはあった。ああいう厳しいところ(の球)に手を出しにいったのは間違いではないですが、あそこを打ちきれなかったのは悔しい」。結果的に試合の流れを手放す一打となり、悔しさがあふれた。

 打線のキーマンだからこそ、その沈黙が際立ってしまった。この日の試合前時点で、巨人戦はセ球団別最高の打率・421(38打数16安打)、同7打点の好相性を誇っていた。それが4打数無安打に抑え込まれ、打線はつながりを欠いた。これまでの対戦データを踏まえ、巨人バッテリーの警戒度も上がっていたに違いない。とはいえ、こんな日もある。背番号9の経験、実績に全幅の信頼を寄せる新井監督は、巻き返しを期待した。

 「こればっかりは、打者も波がある。そこはまた修正して明日の試合に臨んでほしい。どんなにいい選手も波がある」

 リーグ再開戦を黒星発進し、巨人の背中は少し遠のいた。とはいえ、まだ1・5差。秋山が、チームが、本来の力を発揮すれば、上昇気流に乗れるはずだ。(長谷川 凡記)

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