全国わずか130人の珍名!南畝(のうねん)がトルネ―ド投法で水俣に5年ぶりの夏1勝もたらす

2023年07月09日 04:50

野球

全国わずか130人の珍名!南畝(のうねん)がトルネ―ド投法で水俣に5年ぶりの夏1勝もたらす
<水俣・人吉>7回1失点で完投した南畝 Photo By スポニチ
 【高校野球熊本大会1回戦   水俣8ー1人吉 ( 2023年7月8日    リブワーク藤崎台 )】 名字由来ネットによると、全国にわずか130人しかいない。そんな“珍名”の水俣・南畝(のうねん)が開幕戦の主役になった。トルネード気味のフォームから7回4安打1失点の好投でチームに夏5年ぶりの1勝をもたらし、「最近勝てていないのは知っていた。勝ちに結びついて良かった」と喜びに浸った。
 まずは自分のバットで投球を楽にした。初回1死満塁で中前に先制の2点適時打。低めのスライダーに反応し、「しっかり振ることができました」とうなずいた。4回にも右前に2点適時打を放ち2安打4打点の活躍だった。

 マウンドでは初回に味方の失策で1点を返され、その後も毎回走者を出したが、120キロ台の直球に低めに鋭く落ちるチェンジアップ、カットボール、スライダーが機能して7奪三振。「要所、要所で締められた」と息をついた。

 投球フォームは今年の4月からだ。秀岳館時代にコーチとして甲子園出場を経験した山口幸七監督の助言を受けた。指揮官が例として挙げたのが秀岳館時代に指導し、ソフトバンクで1軍の中継ぎとして好投を続けている田浦だった。南畝は動画サイトで研究。「田浦さんも(体を)ひねり気味だった。試してみたら感覚が良くて。腕が振れるのがいいと思った」と投球が安定。山口監督は「試行錯誤しながら、はまってくれたフォーム。勝負どころで粘ってくれた」と目尻を下げた。

 チームの目標は「シード校を倒してベスト8」だ。次戦は今春の県大会準優勝でシードの文徳とぶつかる。南畝は「打撃がいいチーム。自分が抑えたらリズムをつくれると思う」と力を込めた。倒すイメージはできている。(杉浦 友樹)

おすすめテーマ

2023年07月09日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム