“甲子園男”阪神・伊藤将がなぜ聖地で負けたのか…岡田監督指摘「アレでガックリきたやろうな」

2023年07月09日 05:15

野球

“甲子園男”阪神・伊藤将がなぜ聖地で負けたのか…岡田監督指摘「アレでガックリきたやろうな」
<神・ヤ>7回2死満塁、川端に勝ち越しの2点適時打を浴びる伊藤将(撮影・平嶋 理子) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2ー3ヤクルト ( 2023年7月8日    甲子園 )】 阪神・伊藤将が本拠地でついに敗れた。6回2/33失点で降板し、甲子園では21年7月10日の巨人戦以来となる黒星を喫した。
 「甘い球をしっかりセンターに打ち返された。やられたなと」

 同点に追いついた直後の7回2死満塁で代打・川端にツーシームを捉えられ、中前への決勝打を許した。窮地を切り抜けるまで“あと1球”だっただけに悔やまれる。

 村上の二塁打をきっかけにした1死三塁で三ツ俣を空振り三振に斬って2死。長岡も簡単に2球で追い込んだ。ファウルを挟んでの4球目。内角要求のボールが高めに浮いて長岡の右手に当たる死球となってピンチが拡大した。「あそこは攻めた結果なんで、切り替えて次のバッターに集中しようと思って投げました」。気を取り直して腕を振ったが、中村にフルカウントから四球を与えて塁が埋まり、難敵・川端に登場する余地を与えた。

 初回1死一、三塁では村上の左犠飛で先制点を献上しても、「(状態は)悪くなかったと思う。直球もいい感じだった」と尻上がりに調子を上げて6回までは最少失点だった。暗転の直前、6回の攻撃で同点の援護はあっても、大山の走塁ミスで入ったと思った勝ち越し点が幻と消え、岡田監督も「伊藤(将)もアレでガックリきたやろうな。アレで」とかばった。確かに負の連鎖に巻き込まれたようにもみえた。

 甲子園11連勝で止まり、偉大な先輩・村山実の12連勝を目前にして約2年間にもわたった本拠地での不敗神話が崩れた。「(連勝が止まって)残念です」。最後は短い言葉に募る悔しさをにじませた。この1敗を再進撃のきっかけにするしかない。(遠藤 礼)

《村山の12連勝にあと一歩及ばず》 ○…伊藤将(神)は21年7月10日の巨人戦以来、728日ぶりに甲子園で敗戦。同年9月1日の中日戦から続いていた甲子園での連勝が11でストップ。村山実が66年と70~71年の2度記録した2リーグ制以降のチーム最多12連勝にはあと一歩及ばなかった。なお1リーグ時代を含めたチーム記録は36~38年御園生崇男の14連勝。伊藤将の甲子園通算成績は26試合すべて先発で13勝4敗。

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