オールスター改革案 試合前日にキャプテン大谷とアクーニャが、ドラフト形式でチームを作るのはいかが?

2023年07月09日 12:19

野球

オールスター改革案 試合前日にキャプテン大谷とアクーニャが、ドラフト形式でチームを作るのはいかが?
エンゼルス・大谷翔平 Photo By スポニチ
 ボストングローブ紙のピーター・エイブラハム記者が、メジャーはこれまで伝統に縛られてきたが、近年はルール変更がことごとく成功していることを受けて、オールスターゲームも面白くなるよう改革すべきと8日(日本時間9日)に提案している。
 まずはナ・リーグ対ア・リーグという古い考え方をやめること。1件目の案は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の成功にあやかって、世界対米国にすること。問題は今年最初に選ばれた64人のうち、米国出身が39人、それ以外は6つの国+プエルトリコから25人で、いかに人数のバランスを取るか。WBCのように両親や祖父母が外国出身の場合、本人が選べば世界チームに入れるようにすればとしている。

 2件目の案はNBA方式。最多得票を得た選手が両リーグのキャプテンとなり、ファン投票で選ばれたスターターとコーチが選んだ控え選手を対象にア・リーグかナリーグかは不問で、ドラフト形式で選手を指名し合う。ドラフトは試合の前日に行われ、前年ワールドシリーズに出た監督の助けを借りる。

 今年なら、大谷翔平とダスティ・ベイカー監督、ロナルド・アクーニャとロブ・トムソン監督が相談して、それぞれにチームを結成、オールスターで雌雄を決する。

 そもそもア・リーグとナ・リーグを分けて考える時代は終わった。ユニバーサルDHになりルールも全く同じ。インターリーグの対戦は162試合中46試合で、同地区内は52試合と大きく違わない。オールスターゲームで勝ったリーグがワールドシリーズのホームフィールドアドバンテージを得るルールも過去のものとなっている。

 加えてチームから一人が必ず選ばれべきというルールも悪しき慣習。今回だと、ロッキーズのエリアス・ディアス、タイガースのマイケル・ロレンゼン、アスレチックスのブレント・ルーカーは選ばれるべきではなかったという。

 ルーカーは17年から4球団を渡り歩き、今季14本塁打で急きょ選出。良いドラマではあるが、マット・チャプマン、アレックス・バードゥーゴの方がオールスターに相応しい選手だと言う。

 悪いチームの良い選手でなく、本当に良い選手が球宴に出るべきと主張する。

 一方でドラフト会議の開催を6月から7月に遅らせ、夏の球宴の開催地でオールスターウィークエンドに行うアイデアは失敗だったと言い切る。ドラフトの影が薄くなってしまった。NBAやNFLのように、大学での活躍で有名になった選手が指名され、プロで即戦力で活躍することはない。野球のアマチュア選手は知名度が低く、ドラフト後もマイナーに送られる。そして今回、テレビ中継されるのに、トップ指名候補のうち7人しか会場に姿を見せないそうだ。

 そうではなく、6月、カレッジワールドシリーズが開催されるネブラスカ州オマハでドラフトを行えば良いと提案する。20年はその予定だったが、新型コロナでキャンセルされた。さらに開催地に合わせて作った、オールスター用の特別なユニホームでプレーさせるのではなく、以前のように選手は所属チームのユニホームで袖か帽子にオールスターのパッチを付けて出た方が良いと主張する。オールスター用のユニホームは美しくないと断じている。

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