医師よりプロ!進学校の剛腕がドラフトで支配下指名待つ 初戦敗退の高田・中山を12球団が視察

2023年07月09日 04:50

野球

医師よりプロ!進学校の剛腕がドラフトで支配下指名待つ 初戦敗退の高田・中山を12球団が視察
<高田・三重>先発した高田・中山(撮影・河合 洋介) Photo By スポニチ
 【高校野球三重大会1回戦   高田1ー7三重 ( 2023年7月8日    県営松阪 )】 医師か、プロ野球選手か。異色の進路2択で揺れていた高田・中山の夏は初戦で終わった。「高田だったからこそ成長できた。素晴らしい仲間に出会えました」。1回戦から夏2連覇中の三重と激突。1―0の2回に味方の失策などで逆転され、5回までに8安打を浴びて7失点した。右足がつった状態でも6回以降は無失点と立て直し、最速146キロを計測した意地の123球の完投で高校野球を締めくくった。
 県内屈指の進学校に突如現れた剛腕は、下級生の頃からスカウトの間で話題だった。祖父のような医者になる幼少期からの夢も諦めきれずにいた。春季大会後の投球練習で自己最速150キロを出して決断。「よりレベルの高いところでやりたい気持ちが強くなった」。プロ志望届の提出を決意し、支配下枠での指名がなければ医学部受験に切り替えることに決めた。

 球場では国内12球団18人のスカウトが視察。ロッテ・田中良平スカウトが「直球の力強さが魅力。可能性のある投手」とうなずけば、中日・清水昭信スカウトは「かなりいい素材だ」と評価した。投手歴2年で伸びしろは底知れない。「今日は本当に楽しかった。充実した2年半でした」。医師ではなくても、プロ野球選手として救えるものもある。野球人生は終わらない。(河合 洋介)

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