栃木大会 16年ぶり出場の文星芸大付・高根沢監督は号泣 9回サヨナラ弾に「劇的すぎる。頭が真っ白に」

2023年07月25日 17:27

野球

栃木大会 16年ぶり出場の文星芸大付・高根沢監督は号泣 9回サヨナラ弾に「劇的すぎる。頭が真っ白に」
<栃木大会決勝 文星芸大付・作新学院>高根沢監督を胴上げする文星芸大付ナイン(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権栃木大会決勝   文星芸大付6―5作新学院 ( 2023年7月25日    栃木県営 )】 9回1死。5番・黒崎のサヨナラ弾が左翼スタンドに飛び込むと、文星芸大付の高根沢力監督は号泣した。
 「頭が真っ白になった。劇的すぎる」。厚い壁だった作新学院。昨秋、今春の県大会ではともに敗れた。3度目の正直。4年前、19年の決勝でも2―6で黒星を喫している。「4年前は悔しくて泣いて、今日はうれしくて泣きました」。まさに大願成就だった。

 王者・作新学院は21年まで10大会連続で甲子園に出場。「対作新となると、子どもたちは萎縮してしまう。プレッシャーが大きい」。いかに倒すか。高根沢監督は「当たり前のことだけど、野球以外のこともうるさく言った」。あいさつや掃除、グラウンド整備…。野球以外の部分で選手の成長を促し、それをプレーにつなげた。

 「作新はトップレベル。我々は雑草でたたき上げ。根気が必要だった」。現役時代は捕手として活躍した指揮官は、三菱ふそう川崎時代の03年都市対抗野球決勝で故野村克也監督率いるシダックスと対戦。0―3の7回に5点を奪って逆転勝ちし、優勝を飾っている。

 当時の話も選手には聞かせる。「野球は最後まで何があるか分からないよ」と。この日も1―5の9回に4点を奪われて同点に追いつかれるも、最後に劇的な一発が飛び出した。

 「甲子園で勝つためのチームを作ってきた。甲子園でも暴れてきたい」と高根沢監督。さあ、16年ぶりの聖地へ。指揮官と文星芸大付のナインは勇躍、甲子園へと乗り込む。

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