広島・中村奨 左腕攻略のキーマンに名乗り!!「自分の中ではチャンスと思って」

2023年07月25日 06:55

野球

広島・中村奨 左腕攻略のキーマンに名乗り!!「自分の中ではチャンスと思って」
広島・中村奨 Photo By スポニチ
 広島・中村奨成捕手(24)が、きょう25日からのヤクルト3連戦(マツダ)を前に、左腕攻略のキーマンに名乗りを上げた。この3連戦は、いずれもチームが苦手としている左投手の先発が見込まれるだけに、右打者で強打が売りの若ゴイがスタメン出場の可能性もある。本職の捕手を封印して外野一本で勝負している現状で、絶好のアピールチャンスとなりそうだ。
 22日に1軍昇格したばかりの中村奨にチャンス到来だ。きょう25日からのヤクルト戦はピーターズ、高橋、石川の左腕が先発見込みで、チームの課題を解消すべく意欲を口にした。

 「相手が誰であろうと結果を残さないと後がない立場。そこは肝に銘じてやっていかないといけない。(チームとして)左投手を打てていないということも聞いている。右打者も少ないので、自分の中ではチャンスと思ってやっていければ」

 7連勝中の勢いを継続するためにも、左腕攻略が鍵だ。現在貯金11のチームも、相手先発投手が左腕の試合では12勝19敗と苦戦。そこで、中村奨が左腕キラーを買って出る。

 ウエスタン・リーグでは対右投手の打率・364(11打数4安打)に対し、左投手には同・556(9打数5安打)。左投手から結果を残してきた。現在は西川の負傷離脱によって、大盛、末包らが左翼で起用されているが、新井監督は中村奨が1軍に合流した際に「奨成も上がってきたし、試合に出ていく中で力をつけてもらえたら。若い選手は、どんどんアピールしてもらいたい。チャンスだから」と期待を寄せた。先発出場のチャンスも十分ある。

 先発出場となれば、22年7月3日の巨人戦以来。不退転の覚悟で臨む17年ドラフト1位の24歳は、アピールに燃えている。

 「(ケガをした時は)もう終わっちゃうんじゃないかと、正直焦った。復帰できるかも不安だった。3軍のトレーナーに、リハビリを毎日やってもらったりして、感謝は凄くある。とにかく自分ができるプレーを一生懸命してチームの力になりたい」

 今季は4月27日にウエスタンの阪神戦で左前距腓(きょひ)じん帯・踵腓(しょうひ)じん帯断裂のケガを負った。リハビリを経て78日ぶりに復帰した7月14日の阪神戦からは、打力を生かして出場機会を増やすため、本職の捕手を封印して外野に専念している。新境地開拓へ勝負の後半戦。背番号22の逆襲は左腕撃ちから始まる。 (長谷川 凡記)

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