ソフトB・正木 1軍昇格諦めない!打撃不振、右肩痛で2軍調整の日々も「この期間をチャンスと捉えて」

2023年07月25日 14:30

野球

ソフトB・正木 1軍昇格諦めない!打撃不振、右肩痛で2軍調整の日々も「この期間をチャンスと捉えて」
練習中に同じリハビリ組のチームメイトと打撃について語り合う正木 Photo By スポニチ
 毎週火曜日に掲載中のソフトバンクのファーム情報「筑後鷹」。第38回は正木智也外野手(23)にスポットを当てた。今季は開幕スタメンに名を連ねたが、打撃不振に陥り2軍落ち。現在は痛めていた右肩のリハビリを行いつつ、小久保裕紀2軍監督(51)の助言を参考に自身の打撃を見つめ直している。今季中の1軍再昇格を諦めず、日々の練習に取り組んでいる。
 再出発から1カ月が過ぎた。正木は現在、リハビリ組で汗を流している。以前から痛めていた右肩の回復を待ちつつ、動きに支障がない打撃練習、守備練習、下半身強化のトレーニングなどに取り組んでいる。

 「なかなか投げられなかったけど、だいぶ良くなった。投げる以外の練習は全部やっている。この期間をチャンスと捉えて何とかしないといけない」

 7月中旬にスローイングを再開し、20日の練習では15メートルのキャッチボールを行った。完全復調まで時間はまだかかるが、着実に前へ進んでいる。

 2年目の今季、春季キャンプで藤本監督から野手部門のMVPに選ばれ、3月31日のロッテとの開幕戦を5番スタメンで迎えた。ところが、極度の打撃不振に陥り、15打数無安打と結果を出すことができず、4月19日に2軍へ降格。6月3日に再昇格を果たすも、同15日に再び出場選手登録を抹消された。

 その後の2軍戦には1試合に出場しただけで、リハビリ組で再起を図ることに。この時に小久保2軍監督、関川浩一コーディネーター、データ担当のスタッフとのミーティングで再出発の方向性を定めた。

 最も重要な課題は投手とのタイミングの取り方。「まず言われたのは間の取り方。急いで間がなかった。いい時にはしっかり足を上げて、ゆっくりボールを待てていたのが、焦ってパンパンって打ちにいっていた」。より長くボールを見ることを念頭に置いてスイングしている。

 また、広角に強い打球を飛ばすことも意識している。「体が開いてレフト側にスイング方向が向いてしまうので、右中間へ強い打球を打ちながら、センターへスイング方向が向くように」と取り組んでいる。

 ペナントレースはシーズン後半戦が幕を開けた。まだリハビリ途上だが、正木は「諦めてはいない。チームの最後の最後で役に立てるように。そこで結果を出せるよう、この期間でしっかりレベルアップしたい」と残りシーズンに懸ける思いを語った。 (森 寛一)

 ◇正木 智也(まさき・ともや)1999年(平11)11月5日生まれ、東京都出身の23歳。池雪小2年から軟式野球を始め、雪谷中では世田谷西シニアに所属。慶応では高校通算50本塁打ながら、甲子園出場なし。慶大では1年春から東京六大学リーグ戦に出場し、2、3年秋にベストナイン。4年春の大学選手権ではMVPに輝いた。リーグ戦通算71試合出場で打率・284、10本塁打、45打点。21年ドラフト2位でソフトバンクに入団。1メートル82、89キロ。右投げ右打ち。

おすすめテーマ

2023年07月25日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム