【阪神・岡田監督語録】大山へ助言「本塁打の打ち方を教えたんよ」 追悼試合に「今日は特別なゲーム」

2023年07月25日 22:43

野球

【阪神・岡田監督語録】大山へ助言「本塁打の打ち方を教えたんよ」 追悼試合に「今日は特別なゲーム」
<神・巨>6回、大山(右)の逆転2ランに岡田監督も笑顔(撮影・大森 寛明) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神4―2巨人 ( 2023年7月25日    甲子園 )】 阪神は大山の逆転2ランで巨人に競り勝ち、首位を守った。18日に脳腫瘍のため28歳の若さでで亡くなったOB横田慎太郎さんの追悼試合で、岡田監督は「特別な試合だった」と心境を打ち明けた。
 <テレビ・インタビュー>

 ―シーソーゲームになったが、大山が決めてくれた。
 「そうですね。今日クリーンアップが機能したんで。まあね、1点を守るのはしんどかったですけどね。次の1点(大山の7回の適時打)も大きかったですね」

 ―7回も大山のタイムリー。頼りになる4番。
 「久しぶりじゃないかな、タイムリーね。だから、いいところで回ってきて、きょうは本当、4番の仕事をしましたよね」

 ―先制は佐藤輝。インコースの難しいボールだった。
 「ちょこちょこヒットも出てたので。神宮でも。最後の打席が1番いい感じで打ってたので、そのまま、今日はまた一打席目から。この間も久しぶりのタイムリーでしょ。そういういい流れでね、初回からいったのはよかったと思いますね」

 ―佐藤輝は左投手のスライダーもヒットにした。
 「あの2本目のね。本当は(投手の)右、左で出す選手じゃないんでね。あの1本は、最初の1本よりもね、本人は何かつかむというかね、そうしてほしいですね」

 ―横田慎太郎さんの追悼試合で、同期入団の岩貞、岩崎を含め2番手以降がよく粘った。
 「そうですね。1点負けていても岩貞をいかせるつもりだったんですけどね、(大山の)逆転2ランが出る前からね。今日は特別なゲームだったので、今日は1点負けていてもいくって言ってたんですけどね」

 ―横田さんに素晴らしい勝利を届けた。
 「久しぶりかな、(元ロッテ、横田さんの父・真之さんと)会うのはね。何回か対戦したことはあると思うけど、昔。本当にまあ、勝利を届けられて良かったですね」

 ―明日以降に向けて。
 「いやいや、まあね、初戦(勝つのは)久しぶりかな。そういう意味ではこの勝ちは大きいと思うし、あまり援護がなかったんで、大竹もね。いいピッチングはずっとしてるんで、今日みたいに先制点という形で援護してやればいいと思いますね」

 <ペン囲み>

 ―森下の3番が得点に絡んだ。
 「いやいやもう、昨日から3番でって、そんなもん」

 ―ドラ1が3人でクリーンアップ。
 「まあでもそれはそういう流れになったからそうであって。森下の場合、毎試合、いいところでというかな。打率はあんな打率(・192)やけど、最近1本ずつね、いいとこでヒットが出るんで、得点に絡む機会が多いからね」

 ―大山が本塁打を打った後、平田ヘッドに何か話していた。
 「いやいや、打ち方を教えたんよ。後ろでな」

 ―試合中に?
 「うん。ちょっとなあ、おかしなってからなあ」

 ―いきなりそれがうまくいった。
 「ホームランを打てる打ち方を教えたんよ」

 ―打球も切れなかった。
 「そうや。ボール球を最近また振っとったからなあ。低めのをな。まあ、ちょっと開き早いっていうかな、そんな感じやったから。最後の打席も前(の状態)だったらサードゴロなっとったかもしれんけどな。三遊間の(打球)な。ちょっとしたことなんよ」

 ―それは素振室で伝えた?
 「うん。そうそう。後ろでね。『ちょっと、こうなってるぞ』だけは言った」

 ―それいうアドバイスはよくするのか。
 「そんなにはせえへんよ。そこまで金もろてないわ(笑い)」

 ―こう伝えたら良くなるという感覚が大山にはあったのか
 「いや、ずっとな。低めのボール球を振るのをな。1打席目もそうやったけど、まあ2打席目もうまいことフォアボール選んだけど、あれも最初の2つはボールやで、空振りしとったのは。だから、ちょっとな。悪い傾向になりかけているというのがあったからな」

 ―佐藤輝もタイミングが合ってきた。
 「だから、神宮の最後の打席(中堅二塁打)でな。ああいう打球、久しぶりやろ。まあ、だから、何ていうかバッターもゲームの中で、1打席でな、1打席、1球でパッとこうタイミングが合うたり、変わる時があるからな。そういうのも覚えといて、な。それを継続してやればええってことやろうな。練習でなんぼ打ってもな、やっぱりゲームでヒット1本出んと、なかなかな。そういうなかなかパッと乗っていけへん部分あるもんな」

 ―横田さんの父と。
 「うん、会うた、会うた、今も会うたよ。裏に来てたわ。試合前もあったからな」

 ―会うのは久しぶり。
 「うん、何回か対戦したと思うよ。3つくらい(年齢が)下かな、3つか4つくらいと思うよ。まああの当時はオープン戦くらいやけどなあ」

 ―こういう試合、負けたらかっこ悪い。
 「そういうのはあったしな。最初からドラフト同期は投げさそうと思ってたから、今日は。そんなボロボロのゲームではあかんけどな。ある程度接戦の時は…と思っとったよ。今日は、2人(岩貞と岩崎)は」

 ―監督の中にも思いは。
 「いやいや、まあ、それは言い出したらみんないろんな思い持ってるから。それはあんまなかったけどな、やっぱりチームとしてそういうゲームやからな」

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