横浜 12年ぶり「YY対決」6回コールド勝ちで王手 軟式出身の左腕“珍名”切無沢が5回2失点の粘投

2023年07月25日 05:00

野球

横浜 12年ぶり「YY対決」6回コールド勝ちで王手 軟式出身の左腕“珍名”切無沢が5回2失点の粘投
<横浜・横浜商>横浜・先発の切無沢は5回2失点の粘投(撮影・会津 智海) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権神奈川大会準決勝   横浜12―2横浜商 ( 2023年7月24日    横浜 )】 第105回全国高校野球選手権(8月6日開幕、甲子園)の出場校を決める地方大会は24日、20大会で45試合が行われた。神奈川大会の準決勝では今春選抜出場の慶応が、強豪の東海大相模に12―1の6回コールドで大勝。3、4、5番のクリーンアップがいずれも本塁打するそろい踏みで圧倒した。横浜も横浜商との12年ぶりの「YY対決」に12―2で6回コールド勝ちし、2試合ともコールド決着した。
 負ければ3大会連続甲子園出場の夢が消える準決勝。横浜・村田浩明監督は大胆な決断を下した。先発マウンドに背番号10の最速137キロ左腕・切無沢英寿(きりなしざわ・ひでと=3年)を抜てき。エース左腕・杉山遥希(3年)がベンチで見守る中、初回にいきなり2失点。それでも指揮官は不動だった。

 「一歩間違えたら取り返しのつかない負けになる可能性もあった。でもそれは監督の責任なので腹をくくっていきました」

 初回の守備が終わり、村田監督、チームメートらから「お前らしいピッチングをしてこい」と声をかけられ、立ち直った。全国に120人ほどしかいない珍名。高い制球力でコースを突く本来の投球で、2回以降は無安打で5回を投げ切った。逆転で横浜商との「YY対決」にコールド勝ちした指揮官は「感動しました」。軟式出身で昨秋は背番号25、今春は20と目立つ存在ではなかった左腕の快投に目を潤ませた。

 これでプロ注目の最速147キロ左腕・杉山は慶応との決勝に中4日。エースが完全体でマウンドに上がる。

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