文星芸大付 5番黒崎が甲子園決める劇的なサヨナラ弾 9回あと1人では「フライング」ガッツポーズ

2023年07月25日 15:09

野球

文星芸大付 5番黒崎が甲子園決める劇的なサヨナラ弾 9回あと1人では「フライング」ガッツポーズ
<栃木大会決勝 文星芸大付・作新学院>9回、サヨナラ本塁打を放った文星芸大付・黒崎はガッツポーズ(撮影・郡司 修) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権栃木大会決勝   文星芸大付6―5作新学院 ( 2023年7月25日    栃木県営 )】 やらかした――。からの歓喜のサヨナラ弾だ。
 文星芸大付は5―5の同点に追いつかれた直後の9回1死。5番・黒崎が左翼へ劇的なサヨナラ本塁打を放った。

 公式戦2本目のアーチで、サヨナラ弾は初。「大歓声が聞こえて、入ったと思った。自分が歴史を変えたんだ、とうれしい気持ちでいっぱい」と真っ黒に日焼けした顔をほころばせた。

 「フライングガッツポーズ」からの劇的弾だった。1点リードの9回2死二塁、「あと1球」で甲子園の場面。打者は磯で、1ボール2ストライクから投手の堀江が投げた5球目は内角直球にズバリときた。

 「ストライクだ!」。そう確信した捕手の黒崎は、ガッツポーズをしながら投手に駆け寄ろうとした。しかし審判のコールの前で、判定はボール。「やらかした…と。自分が早まってしまった」。球審にも注意され、「早まるなよ」と声を掛けられたという。

 さらに直後に磯に中前適時打を許して同点に。まさに早とちりの「フライング」となってしまったが、黒崎はその裏に自分のバットで決着を付けた。

 「この日のために、作新を倒すために文星に入学したので」。王者・作新学院は21年まで10大会連続で夏の甲子園に出場。その厚い壁に跳ね返されてきた文星芸大付にとって、16年ぶり11度目のうれしい甲子園となった。
 

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