【甲子園】慶応・森林監督 延長10回激闘制し「広陵さん相手にこの試合、選手たちを誇りに思います」

2023年08月16日 13:46

野球

【甲子園】慶応・森林監督 延長10回激闘制し「広陵さん相手にこの試合、選手たちを誇りに思います」
<広陵・慶応>初回、適時打を放つ慶応・延末(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第10日・3回戦   慶応6―3広陵 ( 2023年8月16日    甲子園 )】 大会第10日の第2試合では、5年ぶり19回目出場の慶応(神奈川)が延長10回の激闘の末、6―3で今春のセンバツ4強の広陵(広島)に勝利。08年以来15年ぶりの8強入りを果たした。準々決勝では、沖縄尚学(沖縄)と対戦する。
 初回2死二、三塁から延末藍太(3年)の左前2点適時打で2点を先取。3回1死二、三塁からは延末の二ゴロの間に3走・八木陽(3年)が生還し加点した。同点の無死一、二塁から始まるタイブレーク延長10回には、1死満塁から渡辺千之亮(3年)の二ゴロが相手失策を呼び込んで勝ち越し。2死満塁から延末が右前2点適時打して、この回3点を勝ち越した。

 投げては、2年生のエース右腕・小宅雅己は切れの良い直球と鋭いスライダーを武器に粘りの投球。得点に走者を背負いながらも、丁寧にコースをついて6回まで2失点に抑えた。7回に左腕・鈴木佳門(2年)が同点にされたが、9回から登板の右腕・松井喜一(3年)が好投し、勝利につなげた。

 試合後、森林貴彦監督は「甲子園という舞台で広陵高校さん相手にこういう試合をした選手たちを誇りに思います」と話した。タイブレークの延長10回の3得点を「1番の丸田からでしたし、信頼している打者なので、ゴロを打っても併殺もないでしょうし、1番打者から始まるというのは、打たせるという神様の啓示するだと思って、最初から打たせるつもりでした」と言い、5打点の延末を「いいところで打ちますね。この夏の大会でどんどん勝負強さが増している。打ちそうな気配が漂っている。でもよく打ちますねえ」と評価。そして、「相手の高尾君は何度見ても好投手だったので、低めのボールになる変化球を振らない、少し浮いてくるカウント球を打てるかどうかという勝負だと思っていました。最初の方がよかったんですが、中盤からは立ち直られて苦しい展開でした」とし、「うちが守備で目標にしていることの1つがビッグイニングをつくられないこと。1点ずつ取られて最終的に同点まで起きましたけれども、同点は想定していたので、予定通りだなと終盤に臨みました」と振り返った。また、3番手の松井について「春の選抜でも仙台育英さん相手にタイブレークで投げて悔しい思いをしたので、彼が今までやってきたことを証明するには、この場面がいいのではと思って、信じて送り出しました」と話し、次戦の奥沖縄尚学戦について「またいい投手と対戦できるので、まず1点、次の1点という形でコツコツとやりたい」と話した。

おすすめテーマ

2023年08月16日のニュース

特集

野球のランキング

【楽天】オススメアイテム