【甲子園】土浦日大・小菅監督「感慨深い」39年前の8.21に“清原”と対決

2023年08月21日 05:05

野球

【甲子園】土浦日大・小菅監督「感慨深い」39年前の8.21に“清原”と対決
吉田剛氏(右)とベンチで話し込む土浦日大・小菅勲監督(撮影・中辻 颯太) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会 】 何とも不思議な巡り合わせだ。21日の準決勝に備え、土浦日大は兵庫県西宮市内で最終調整。小菅勲監督は「8・21」に清原和博氏の次男・勝児がいる慶応との対戦に運命を感じていた。
 「1984年8月21日は決勝戦だった。同じグラウンドに清原君の息子と立てるのは感慨深いものがあります。清原(勝児)君が出てくるのが楽しみです」。39年前の夏の決勝で清原氏のPL学園を倒したのが名将・木内幸男監督率いる取手二(茨城)。小菅監督は三塁手だった。そしてこの日は、当時の主将で元近鉄の吉田剛氏(56)がグラウンドを訪れて激励。一塁ベンチで談笑した吉田氏は「39年前は俺たちが勝っているからね」と笑い、「采配がいいし、勢いがある。見ていて誇らしいよ。選手たちも優勝するつもりだと思う」と39年前に重ねた。

 「(慶応は)1番の出塁が鍵を握る。穴を見つけながら最少失点で抑えたい」と小菅監督は相手1番の丸田を警戒。自慢の継投で相手打線を分断したい。84年夏の優勝投手となった石田文樹氏(元横浜)は08年に41歳で、木内氏も20年に他界した。「きっと石田も木内さんも天国から見ていて、しっかりした野球をやれば味方してくれると思う」。指揮官はそう言って「運命の8・21」の準決勝へ意を強くした。(秋村 誠人)

 ▼84年夏の甲子園決勝 取手二は2―1の7回、「9番・三塁」で出場した小菅の内野安打の直後に、桑田真澄(巨人2軍総監督)から「1番・遊撃」の吉田主将が2ランを放った。先発したエースの石田文樹は9回に清水哲に痛恨の同点ソロを浴びて降板したが、ワンポイントの柏葉勝己を挟み再びマウンドへ。延長10回に中島彰一が試合を決める3ランを放ち初優勝。計9回2/3を4失点(自責点2)の石田は、清原とは3打数1安打、2三振2四死球で打点は許さなかった。

 ≪エース藤本「慶応の応援も自分の味方につけて投げたい」≫エースの左腕・藤本士生(3年)は投球練習は行わず、疲労を抜くリカバリーに努めて最後に短いダッシュなどで締めた。「慶応は抜け目ないチームだけど、自分がやってきたことを出すことに変わりはない」。先発した開幕戦(対上田西)後は3試合連続救援で防御率1・19と安定している。「後半から行って流れを持ってくるのが合っている。慶応の応援も自分の味方につけて投げたい」と闘志を燃やした。

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