【甲子園】仙台育英・橋本 挑む清原超え通算27安打 現在歴代5位の22安打

2023年08月21日 05:05

野球

【甲子園】仙台育英・橋本 挑む清原超え通算27安打 現在歴代5位の22安打
チームメイトと話す橋本航河(左)(撮影・椎名 航) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会 】 21日に準決勝を迎える。20日は休養日で4強入りした各校は練習を行った。夏の甲子園通算安打記録(27本)まであと5本に迫る橋本航河外野手(3年)が1番に座る昨夏王者の仙台育英(宮城)は、鹿児島勢として夏初優勝を目指す神村学園と激突する。
 偉大なる航路の終着点が見えてきた。夏の連覇を狙う仙台育英は西宮市内で約2時間、参加自由の練習で汗を流した。不動の1番・橋本航河(3年)は今大会16打数10安打、打率・625と絶好調。昨夏も12安打しており、夏の甲子園での通算安打は歴代5位の22安打。歴代1位・清原和博(PL学園)の27安打も視界に捉えた。

 「周りに(記録更新について)言われたりするんですけど、一番はチームの勝利に貢献すること。流れを呼び込める打撃をしたい」

 ここまで全4試合で2安打以上放ち、10安打中8安打が中堅から逆方向と流し打ちが光る。原点はソフトボールをプレーした小学時代の特訓。山口の強豪・宇部商OBの父・秀幸さんと自宅でティー打撃に励み「踏み込みセンターから逆方向へ」と鉄則を授かった。

 名の航河は母・規子さんから「海外でも活躍できるスケールの大きな人に、心の広い人に」と名付けられた。出身の広島市を離れ、高校は遠く離れた東北へ。全国制覇経験のある広島の名門からも誘われたが、「中学の先輩がいないところでやりたい」と自立することにこだわった。

 同じ「航」の名を持つ須江航監督の下、昨夏は「1番・中堅」で東北勢初の甲子園大会優勝に大きく貢献した。今大会前は最速153キロ右腕・湯田統真(3年)らで形成する「150キロトリオ」が注目されたが4試合40得点と打線が奮起。「投手陣に負けたくない思いもある」と橋本。指揮官が掲げる「2回目の初優勝」と、記録の二兎(にと)を追う。(柳内 遼平)

 ◇橋本 航河(はしもと・こうが)2005年(平17)6月5日生まれ、広島市出身の18歳。小1から小6まではソフトボールをプレーし、中1から府中広島2000ヤングで野球を始める。仙台育英では1年春からベンチ入り。50メートル走6秒0。遠投85メートル。高校通算1本塁打。将来の夢は社会人野球選手。1メートル72、69キロ。左投げ左打ち。

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