【甲子園】神村学園・黒木「親の支えがあったからこそ、ここまで来れた…自分らしく投げ切れた」

2023年08月21日 13:49

野球

【甲子園】神村学園・黒木「親の支えがあったからこそ、ここまで来れた…自分らしく投げ切れた」
<仙台育英・神村学園>2回途中から登板した神村学園・黒木(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第13日・準決勝   神村学園2―6仙台育英 ( 2023年8月20日    甲子園 )】 大会第13日の準決勝第1試合では、4年ぶり6回出場の神村学園(鹿児島)が2―6で、昨夏に東北勢初の甲子園大会優勝を果たした仙台育英(宮城)に敗戦。夏の甲子園で初めての決勝進出はならなかった。
 昨夏の覇者相手の臆することなく全力で立ち向かった。2回1死一、二塁から松尾龍樹(3年)の左越え適時二塁打で先制。4点を追う5回2死二塁からは増田有紀(2年)の右前適時打で1点を返し、4点を追う9回も1死一、二塁の好機をつくるなど追撃したが届かなかった。2回途中からマウンドに上がった左腕・黒木陽琉(3年)も3回に4失点したが、4回以降は粘りの投球を見せた。

 勝利すれば、鹿児島県勢としては1994年に準優勝した樟南以来29年ぶりで、鹿児島代表として甲子園春夏通算100勝目だったが、あと一歩及ばなかった。

 試合後、黒木は「自分がホームランを打たれて少し気持ちが切れそうになったんですけど、ベンチに帰ってきて抑えてから、監督さんがここまでやってきたことが、必ず後半に出てくると言われたので、次から気持ちを切り替えて、自分のピッチングをしようと。自分を見失いかけていた中で監督さんには感謝しかない」と言い、「ここまでいろいろな人の支えがあって、ここまで勝ち上がってきて、自分がピンチの時もスタンドから“黒木頑張れ”の声は聞こえていて、最後はよく頑張ったと励ましの言葉をいただいて…。親の支えがあったからこそ、ここまで来れたと思うので、やっぱり親には感謝して最後まで自分らしく投げ切れた。ここまで勝ち上がれたことがよかったです」と唇をかみしめた。 

 今大会の自身の投球には「低めに変化球を投げてしっかりカウントを取れたことが今大会はよくて。きょうの仙台育英さんは低めの変化球を徹底的に見逃してきていたので。少し投げづらくて。浮いた球をしっかり打ってきたので、いいチームだなと思いました。ああいう強いチームにもっといいピッチングができるように。もっと上の世界でやっていきたいと思っているので、そこに課題を持ってやっていこうと思います」とし、進路については「プロの方にスカウトいただければ、プロ野球の方の世界に入りたいです」とプロ志望を明かし、「親がずっと自分を一人で育ててくれていたので。やっぱり早く楽をさせてあげたいので、活躍して親を楽にしたいなって思います」と話した。

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