【甲子園】仙台育英・須江監督「勝ちましたけど…いつひっくり返されるんじゃないかと」連覇に王手

2023年08月21日 11:37

野球

【甲子園】仙台育英・須江監督「勝ちましたけど…いつひっくり返されるんじゃないかと」連覇に王手
<仙台育英・神村学園>ナインに声をかける仙台育英・須江監督(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第13日・準決勝   仙台育英6―2神村学園 ( 2023年8月20日    甲子園 )】 大会第13日の準決勝第1試合では、昨夏に東北勢初の甲子園大会優勝を果たした仙台育英(宮城)が6―2で、初めて4強入りした神村学園(鹿児島)に勝利。2年連続の決勝進出を果たし、連覇に王手をかけた。
 足を絡めた攻撃で勝利をもぎ取った。1点を追う2回、尾形樹人(3年)の二盗で1死二塁として登藤海優史(2年)の左前適時打で同点。3回は山田脩也(3年)の二盗で悪送球を誘って1死三塁とし、斎藤陽(3年)が三塁前にセーフティースクイズ(記録は野選)を決めて勝ち越し。さらに相手暴投と、鈴木拓斗(2年)の中越え2ランでこの回4点を勝ち越した。8回2死三塁からは橋本航河(3年)の中前適時打で加点した。

 投げては、「150キロ超トリオ」の一角で最速151キロ右腕・高橋煌稀(3年)が今大会初先発。140キロ中盤の直球とスライダーのコンビネーションで、3回戦までの3試合連続で2桁得点の強力・神村学園打線相手に5回2失点。6回からは最速153キロを誇る背番号10の右腕・湯田統真(3年)が登板してリードを守り切った。

 優勝候補としてマークされるながら、プレッシャーにも打ち勝った。夏の甲子園では、2004、05年の駒大苫小牧(南北海道)以来の連覇にあと1勝と迫った。

 試合後、須江航監督は「いやぁ、勝ちましたけど、何本もヒットが偶然のアウト、猛烈な打球で攻撃されていたので最後まで本当にいつひっくり返されるんじゃないかって気持ちで試合を見守っていました」と振り返った。3回の4番・斎藤陽の勝ち越しセーフティースクイズについて「先制点を取られてしまって、そこで2点目、3点目を運よく取られなかったので、高橋も何とか粘ってくれた。この1点だったらすぐに返して、すぐに試合をフラットに戻したいなというところだったので。迷わずセーフティースクイズでしたけど、十分にチャンスがあるなと。三塁走者の山田もいい走塁でした」と話し、鈴木の左腕・黒木からの2ランを「あんなに早く黒木君が出てくると思っていなかったので、向こうの魂の采配というか、勝負をかけてきたので、こちらも中途半端なことはせずに狙い球を徹底していくしかないなということで、それに応えてくれた鈴木の打撃が本当に素晴らしかった」と称えた。

 先発・高橋の粘りの投球は「それが背番号1であるところかなということと、昨年の決勝戦の舞台などいろんな経験があるので、やってほしいなということをやってくれるので頼もしいかぎりです」と評価。そして、決勝に向け「初戦から超強豪校と試合をさせていただいて、そろそろエネルギーが尽きそうなので、あと1試合ですけど、本当に東北6県の皆さんや宮城の皆さん、東北に縁やゆかりのある方はぜひ明後日の2時に西の甲子園の方向にパワーを送ってもらえたら、そんなみんなの気持ちを持って戦いたいなと思っています」と話した。

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