元巨人監督・堀内さん「14本のうち8本が巨人戦ってどういうこっちゃ。恥ずかしいと思って対策を」

2023年08月21日 15:05

野球

元巨人監督・堀内さん「14本のうち8本が巨人戦ってどういうこっちゃ。恥ずかしいと思って対策を」
堀内恒夫氏 Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   巨人5―7広島 ( 2023年8月20日    マツダ )】 元巨人監督で野球評論家の堀内恒夫さん(75)が21日、自身のブログを更新。前日20日の広島戦(マツダ)に敗れた巨人の戦いぶりに疑問を呈した。
 巨人は同戦で2度の4点ビハインドから必死の追い上げも及ばず、2位広島に敗れて2連敗。今季マツダでの広島戦は同一カードで一度も勝ち越せず、3勝9敗に終わった。この敗戦で借金生活に転落している。

 堀内さんが挙げる、勝敗を分けたターニングポイントは2つ。まずは2番手として投げたドラフト3位ルーキー、田中千晴投手(22=国学院大)のロングリリーフについてだ。

 この試合、3連勝中と最近絶好調だった先発左腕・メンデスが初回、2回と一発を浴び、3回途中4失点KO。同日再昇格したばかりの新人・田中千が0―4の3回2死満塁、打者・末包に1ストライクとなった場面で2番手としてリリーフした。

 7月16日のヤクルト戦(神宮)以来35日ぶりとなる1軍マウンドでいきなり2死満塁、しかも末包の打席途中での登板となった田中千だったが、わずか3球で空振り三振に仕留めてこのピンチを無失点で切り抜けた。

 直後の4回攻撃では主砲・岡本和が2戦連発&16戦12発となる34号3ランを放ち、たちまち1点差。なおも2死一、二塁と一打同点の場面を迎えた場面で田中千はそのまま打席へ向かった。これが25試合目の登板でプロ初打席となったが、結果は投ゴロ。そして、その裏を3者凡退に仕留めた。

 だが、3イニング目となる5回だった。先頭の菊池をストレートの四球で歩かせると、2死一、三塁から堂林に1ボールからの2球目、真ん中付近に入った152キロ直球を右中間スタンドへ叩き込まれた。

 田中千の登板について「4点ビハインドとは言えまだ序盤。昨日1軍に上がってきたばかりの新人にこの場面をよく任せたなと思ったよ」と堀内さん。

 満塁のピンチで末包を三振に打ち取ったことは「はっきり言ってラッキーですよ。でも、よくやった。彼の役割はそこで十分だったはず」とし、続く4回も続投したことに「前の回、二死満塁の緊張する場面ですよ。全力で投げて抑えてベンチに戻ったら気が抜ける。首脳陣は彼の若さと体力、ピンチを切り抜けたことに調子がよいと判断したのか少々引っ張り過ぎた。4回は0で抑えることが出来たが、5回に捕まり、堂林くんから3ランを浴びてしまう」と試合展開に触れたうえで「この3ランのダメージは大きかったね。僅差のゲームでの回跨ぎ、ロングリリーフってある程度経験がないと本人も大変だし、使う方も怖いもんなんだ。昨日の試合のポイントはここかな」と続けた。

 また、この試合で巨人投手陣は3本塁打を浴びたが、メンデスが初回に2戦連発となる2ランを許したデビッドソンは14本塁打中8本が巨人戦で、同じくメンデスが2回に2戦連発となるソロを許した末包は4本中2本が巨人戦。また、田中千が3ランを打たれた堂林も7本中3本が巨人戦と、同じ打者に打たれるケースが目立っている。

 「ホームラン14本のうち8本が巨人戦ってどういうこっちゃ。恥ずかしいと思ってしっかり対策を。対策はしているのかもしれんけど、打たれてしまったらしていないことと同じことだからね」と堀内さん。「頼みましたよ!」と古巣へエールを送っていた。

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