【甲子園】神村学園・今岡主将、魂のプレーでチームけん引「あきらめずに泥臭い野球ができた」

2023年08月21日 13:36

野球

【甲子園】神村学園・今岡主将、魂のプレーでチームけん引「あきらめずに泥臭い野球ができた」
<仙台育英・神村学園>5回、神村学園・増田の適時打で生還する今岡歩(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第13日・準決勝   神村学園2―6仙台育英 ( 2023年8月20日    甲子園 )】 大会第13日の準決勝第1試合では、4年ぶり6回出場の神村学園(鹿児島)が2―6で、昨夏に東北勢初の甲子園大会優勝を果たした仙台育英(宮城)に敗戦。夏の甲子園で初めての決勝進出はならなかった。
 昨夏の覇者相手の臆することなく全力で立ち向かった。2回1死一、二塁から松尾龍樹(3年)の左越え適時二塁打で先制。4点を追う5回2死二塁からは増田有紀(2年)の右前適時打で1点を返し、4点を追う9回も1死一、二塁の好機をつくるなど追撃したが届かなかった。2回途中からマウンドに上がった左腕・黒木陽琉(3年)も3回に4失点したが、4回以降は粘りの投球を見せた。

 勝利すれば、鹿児島県勢としては1994年に準優勝した樟南以来29年ぶりで、鹿児島代表として甲子園春夏通算100勝目だったが、あと一歩及ばなかった。

 試合後、大きなジェスチャーでチームを鼓舞し続けた今岡歩夢主将(3年)は、涙しながら「応援してくれる人たちのために勝とうと…野球しかやってきてない自分たちだから、野球で勝って恩返ししようとやってきました。(昨夏の王者と戦うという)気負いはなかったです。日本一になりたいという気持ちは、神村学園も、仙台育英さんの同じだったと思う。正直、自分のバッティングができなくて、本当に今までのバッティングが甲子園で全然できなくて、みんなに迷惑をかけて…それでも最後まで仲間を信じてできたことはよかったです」と試合を振り返り、「最後の最後まであきらめずに自分たちらしく泥臭い野球ができたと思う」と話した。

 2点目につながる自身の5回の右中間二塁打を「黒木が頑張っていたので、とにかく来た球を叩こうと思って打ちました。あの打席はストライクゾーンに来た球を強く打てた」と振り返り、弟・拓夢(1年)と兄弟での出場について「最後の甲子園、夢の舞台に兄弟で立つことができて親への恩返しが少しはできたと思う。最後、兄弟で日本一になって恩返しがしたかったです。(弟は)日本一になってほしい。ここに帰ってこいと言いました」と話した。そして、後輩たちに「ベスト4の歴史はつくったので、あとは日本一を目指してほしい」と夢を託した。

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