メッツ・千賀 育成出身初米1年目10勝!次回登板はエンゼルス・大谷とメジャー初対決

2023年08月21日 02:30

野球

メッツ・千賀 育成出身初米1年目10勝!次回登板はエンゼルス・大谷とメジャー初対決
<カージナルス・メッツ>メッツ先発の千賀(AP) Photo By AP
 【ナ・リーグ   メッツ13―2カージナルス ( 2023年8月19日    セントルイス )】 メッツの千賀滉大投手(30)が19日(日本時間20日)、カージナルス戦に先発。7回2安打1失点で10勝目を挙げた。日本選手のメジャー1年目の2桁勝利は16年のドジャースの前田健太(35=現ツインズ)以来8人目。150奪三振到達も同5人目となった。次回先発予定は25日(同26日)のエンゼルス戦。大谷翔平投手(29)とのメジャー初対戦に挑む。
 334発男もバットが出なかった。95・3マイル(約153キロ)の直球が、外角いっぱいに決まる。千賀がこの試合初めて奪った見逃し三振。昨季ナ・リーグMVPの強打者ゴールドシュミットは、観念したように見送るしかなかった。今季150奪三振に到達し、メジャー初の2桁勝利に花を添えた。

 「10勝にいければいいかなくらいに思っていた。一つの目標ではあったのでまずはうれしい」

 4回1死まで無安打投球。4回にアレナドにソロを浴びたが7回2安打1失点とほぼ完璧な内容だった。この日は直球が93マイル(約150キロ)前後と好調時より2マイル(約3キロ)ほど遅かった。活路を見いだしたのはカットボール。2回無死一塁からの遊ゴロ併殺打、7回この日最後の打者となったバールソンの見逃し三振など、要所で力にした。「本当に信じている球の一つ。投げたいところに放れた」と胸を張った。

 日本選手8人目のメジャー1年目の2桁勝利。育成出身選手ではもちろん初だ。日本では元チームメートのソフトバンク・石川が、18日にノーヒットノーランを達成。育成出身では千賀以来の快挙で「コングラ、コングラ、おめでとう、おめでとう」など祝福のメッセージを送ると「千賀もメジャーでノーヒットノーランを」と激励を受けていた。

 トレードで主力が抜けプレーオフ争いから脱落のチームで2桁勝利一番乗り。バック・ショーウォルター監督は「彼はこれからも我々にとって確固たる存在」と称えた。次回登板は25日(日本時間26日)のエンゼルス戦の予定。大谷と初対戦に向け「周りが言うだけでそんなに変わらない」と平常心で二刀流に挑む。

 ≪日本選手1年目2桁勝利は8人目≫千賀が10勝目。日本投手のメジャー1年目の2桁勝利は95年野茂英雄(ドジャース)を筆頭に8人目だ。この日の5奪三振で今季154奪三振となり、同1年目の150奪三振は5人目。千賀の奪三振率10.7は、1年目に10試合以上に先発した日本投手では95年野茂の11.1、18年大谷(エンゼルス)の11.0に次ぐ3位につけている。この日はカットボールに頼ったが、「お化けフォーク」は空振り率58.4%で、56.9%の2位のストライダー(ブレーブス)のスライダーを上回るメジャートップの球種となっている。

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