阪神・岡田監督の猛抗議がNPB動かした 杵渕統括「本塁のコリジョンあるが、他のベースにもあるのでは」

2023年08月21日 05:15

野球

阪神・岡田監督の猛抗議がNPB動かした 杵渕統括「本塁のコリジョンあるが、他のベースにもあるのでは」
<D・神>審判団と握手を交わす阪神・岡田監督(撮影・岸 良祐)  Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   阪神2ー0DeNA ( 2023年8月20日    横浜 )】 阪神・岡田彰布監督(65)の猛抗議が球界を動かした。18日DeNA戦での二盗の判定を巡り、阪神が日本野球機構(NPB)に提出した意見書について、NPBの杵渕和秀セ・リーグ統括が20日、横浜スタジアムを訪れて回答。新しいルール運用を検討すると明かした。
 問題のプレーは9回1死で二盗を試みた熊谷が、一塁側にそれた送球を取ろうとしたベースカバーの遊撃・京田と衝突した場面。この際、京田がベースをふさいだものの、審判団は「故意ではない」として走塁妨害とはしなかった。阪神の嶌村聡球団本部長は球団として判定自体は受け入れた上で、「このままでは危ないプレーにつながる可能性がある。(故意か否かとは)違う判断材料があるのではないか」と、意見書で要望を出した。

 これを受けて杵渕統括は「(すでに)本塁の衝突を避けるコリジョンルールがあるが、他のベースにも、あるんじゃないか。今後、検討をしていきたい」と言及。コリジョンルールでは、捕手がまさに得点しようとしている走者の走路をふさいだり、ブロックしたと判断された場合、セーフとなる。全てのベースでコリジョンに近いルールを適用すべく、「審判の判定基準というか、そこに手を付けて」と具体的な方策を口にした。

 9月4日のNPBと12球団の理事会で“新コリジョンルール”について話し合う。6月5日の同会議で、「リプレー検証で映像がない場合、リクエスト回数に数えない」という新規定が設けられたことから、即時導入される可能性もある。

 ▽8月18日DeNA戦9回1死一塁のプレー 阪神の代打・糸原の打席の4球目、代走・熊谷が二盗を企図。捕手・山本からの送球がやや一塁側にそれ、二塁ベースカバーに入った遊撃・京田と真正面から接触。際どいタイミングのプレーはいったんセーフと判定されたが、その後、DeNA側のリクエストでリプレー検証した結果、判定がアウトに覆った。当日の責任審判だった敷田審判員は「二塁ベースで走者と野手が接触していますが、妨害とはいたしません。よってアウト」と場内アナウンス。それを受けて岡田監督が「走塁妨害」を訴えて5分半に及ぶ猛抗議をしたが、認められなかった。

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