ソフトB・柳町、母校・慶応の快進撃に刺激 逆襲けん引だ

2023年08月22日 07:05

野球

ソフトB・柳町、母校・慶応の快進撃に刺激 逆襲けん引だ
ソフトバンク・柳町 Photo By スポニチ
 短髪の慶応ボーイの一打が、2位再浮上の原動力となる。ソフトバンクは、きょう22日から敵地でロッテ3連戦。柳町達外野手(26)は母校・慶応(神奈川)の甲子園での決勝進出の超劇薬効果もあり、8月の打率・350と上昇中。ロン毛をショートカットにした7月中旬から打撃は好調を持続する。今季初出場初安打に加え、21年にはプロ初本塁打を刻んだZOZOマリンで、さわやかにチームを乗せる。 
 慶大卒4年目の柳町は今夏、何かと燃える要素が多い。甲子園では母校・慶応が故郷茨城県の土浦日大を倒し103年ぶり決勝進出。試合をスマホでチェックし続けた男は「もう、本当に強いなーと思ってますよ」と感嘆した。

 自身最後の夏は桐光学園に敗れ県8強。全国制覇への思いを託し慶応高、同大出身からプロ入りした現役選手が決起し後輩には純生の“慶応ボーイ”限定Tシャツを寄贈した。「先輩にお願いしましたので、デザインは見てないんです」と笑った。

 母校に負けじと柳町先輩も勢いに乗る。2位ロッテとのゲーム差は2・5。3連勝なら7月9日以来の2位浮上となる。20日の西武戦では今季15度目のマルチ安打。8月もここまで出場15試合で打率・350で6打点と上昇中だ。復調の手応えは7月中旬からある。

 「オールスターの休み中にバットのトップの位置を下げたりいろいろやった。スムーズに出ることでいいポイント、いいタイミングで振れてます」

 同時期にヘアスタイルも変更。長髪を短髪にし、運気も変わった。「重たいものが取れたんですかね」。聖地では“髪形論争”が持ち上がり、サラサラヘアの母校は日本一に王手をかけた。柳町自身も高校時代は丸刈りではなかった。「髪形で野球をするわけじゃない。プロでも丸刈り頭でうまくなるならやります。やることをやれば髪は問題ないと思います」。23日の決勝も気になるがロッテ戦でやることをやる。

 ZOZOマリンは燃える地でもある。故郷茨城県に隣接する千葉県幕張で4月23日に今季初出場初スタメンで初安打。5月6日には7回の代打出場から2安打2打点と発奮した。「悪いイメージはあまりないかな。プロ初ホームランもZOZOですからね」。21年10月25日に左翼席に放り込んだプロ1号。今季1号の予兆すらある。

 「もう、ここからは運、流れだと思います。頑張ってほしい」と後輩を激励するが自身の勝負は残り38試合ある。「もう、ひたすらに、やるだけですよ」。燃える慶応ボーイ、柳町。見せどころは今だ。 (井上 満夫)

 ▽柳町の愛称 茨城県稲敷市出身で小1で野球を始めた頃の愛称は「たっちゃん」。慶大では安打製造機に加えて二枚目でもブレーク。東京六大学の公式SNS広報グループが命名した愛称は「慶応のプリンス」。同大主催の野球部イケメン総選挙では津留崎(楽天)と並び優勝。モデルのローラや俳優・沢村一樹に似ていると言われたが、慶大助監督は「ブルース・リーに似ているな」。世界的アクション俳優に例えられたことがプロ入り後に浸透。ドラフト5位入団とあって不朽の名作「ドラゴンシリーズ」になぞらえ「燃えよ!ドラ5の柳町」と言われている。

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