【虎番リポート】熱い男・ブルワー 岩崎、岩貞ら企画の歓迎会で絆深まった

2023年08月22日 05:15

野球

【虎番リポート】熱い男・ブルワー 岩崎、岩貞ら企画の歓迎会で絆深まった
練習する阪神・ブルワー(手前は岩崎)=8月15日撮影  Photo By スポニチ
 【虎番リポート】まだベールに包まれている、と言っていいだろう。今月4日に来日し、15日に昇格した新助っ人のブルワーだ。同日の広島戦で初登板を果たし1回零封。マウンドに上がったのは今のところこの1度のみで、先の横浜遠征でも出番はなかった。ただし、周辺を取材すると早くもブルペン陣には解け込んでいるようで、同僚たちからもコルテン・ブルワーという男の「人となり」が伝わってきた。
 デビューした15日の夜には、遠征先の広島で岩崎、岩貞らが企画した「歓迎会」に参加。入団会見で「寿司が好き」と発言したのを知っていた岩崎が、予約しようと奔走したものの、世間はお盆休みでリストアップしていた店は軒並み営業していなかった。それでも、何とか焼肉店の個室を押さえて仲間たちと親睦を深めたそうだ。

 その夜、網の上で肉を焼きながら助っ人は「リードされている場面で投げたり、自分の役割については分かっている」と話したという。メジャー通算84試合の実績でもおごらない。開幕から奮闘し、ポジションも確立されつつある現救援メンバーたちに敬意を払っているように感じた。さらに球種について話題になると「ポストシーズン用に残してあるボールもあるんだ」と豪語。“秘密兵器”の自負もまた頼もしい。

 最後に、エピソードをもう一つ。夏の甲子園大会開幕後の7日、同球場の室内練習場で汗を流した右腕はテキサス州の強豪・カントン高でプレーした3年間を振り返った。

 「シーズンが終わる時は泣かなかったことはない。目が普通のままで終わったことはなかった。シーズンが終わったら死んでもいいぐらいの気持ちでやっていた」。その当時から色あせない“宝物”があるという。「友情というか、チームメートの絆は大切にしている。高校時代の仲間を思い出すとフレッシュな気持ちになる」。

 この人間性には、洋の東西を問わず胸を打たれる。コルテン・ブルワーは「友情」や「絆」という言葉を、堂々と口にできる男なのだ。(遠藤 礼)

 ◇コルテン・ブルワー 1992年10月29日生まれ、米テキサス州出身の30歳。11年のMLBドラフト4巡目(全体122番目)でパイレーツと契約。パドレス在籍の18年4月12日ジャイアンツ戦でメジャーデビュー。メジャー通算84試合2勝5敗、防御率4.98。1メートル93、100キロ。右投げ右打ち。

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