阪神・岡田監督 主力&リリーフ陣「週休2日制」練習免除で疲労回復 マジック減らしへ働き方改革

2023年08月22日 05:15

野球

阪神・岡田監督 主力&リリーフ陣「週休2日制」練習免除で疲労回復 マジック減らしへ働き方改革
新幹線を待つ阪神・岡田監督(撮影・岸 良祐)  Photo By スポニチ
 阪神・岡田彰布監督(65)が21日、横浜市内で取材対応し、現在「26」としている優勝へのマジック減らしに向けて、異例の「週休2日制」を敷くことを明かした。22日の中日2連戦(京セラドーム)を皮切りに3週続けて1週間5試合の日程が組まれており、そこで発生する休養日に、働きづめの主力野手とブルペン勢の練習を免除。疲労回復を優先させてベストパフォーマンスを引き出し、18年ぶりのアレ(優勝)へ勢いを加速させる。
 岡田流の働き方改革だ。今週から3回連続で、通常より1試合少ない「1週間5試合」の日程。1日増えた休養日に、主力野手とブルペン勢の練習を免除することを指揮官が明かした。

 「いやいや、もう、あれや。試合に出てないやつは、練習するみたいやけど。昨日話したけど、主力、リリーフ陣も休ませるよ」

 22日からの中日2連戦(京セラドーム)後の24日の休養日は当初、全体練習を行う計画があった。しかし、前日のコーチ会議で、リフレッシュに充てさせることが決定。近本、大山、木浪、中野、坂本ら出番が多い野手と、ブルペン勢は、巨人3連戦(東京ドーム)に向けた移動だけのオフになる。「週休2日制」を翌週以降も継続するかどうかは流動的ながら、チームが順調なら、維持される可能性が高い。

 今季の猛虎は、他球団に比べて詰め込み気味の日程を戦ってきた。1カード2試合は、12球団で最も少ない1回だけ。それも、球宴休み明けのヤクルト2連戦のみで、6連戦を戦うシーズン中の一般的な週とは事情が異なった。「これはもう、(決められた)日程やから」と指揮官は“仕方ない”という認識を示しながらも、「今まで全部6連戦やで。そやろ?ウチだけなかったんやで」と口をとがらせながら、報道陣に共感を求めた。

 そのハードスケジュールを、自らのマネジメント力で乗り切ってきた。夏の長期ロード突入後、通常は試合直前に行うシートノックを打撃練習の時間に前倒し。プレーボール前に約1時間のリラックスタイムを設けた。同時に、ブルペンには平時の8人より1人多い9人態勢を敷いた。毎日1人、連投や疲労がたまった投手をベンチ入りメンバーから外し、休ませてきた。こうした働き方改革が、今月の10連勝、ひいては現在のマジック26へとつながっている。

 「暑いから、涼しいところでやろうや」

 この日、新横浜駅に姿を見せた岡田監督は、そう言って構内を移動してから報道陣の取材に応じた。難所とにらんでいた前日までの屋外6連戦を3勝3敗で乗り切り、今週は戦いの舞台が全てドーム球場へ移る。これもプラス材料だ。「そら全然違うよ」。虎の勢いがさらに増しそうだ。(倉世古 洋平)

 ○…21日までで、1カード2試合の編成は阪神が最少の1度。次いで少ないのは広島の2度で、ともに降雨中止の可能性がある屋外球場を本拠地とする球団だ。屋根付きの本拠地が多いパ・リーグは比較的、余裕のある日程編成となっている。

 〇…岡田監督はあと2勝すれば、阪神監督としての勝利数が、球団歴代3位・松木謙治郎の460勝に並ぶ。数字には関心がない様子で、「それは気にしてないよ」と受け流したものの、通算勝率も21日現在で.568という高さを誇る。他球団を含めた監督通算勝利数は645勝で、歴代21位の山本浩二の649勝にあと4としている。

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