侍U―12井端監督 W杯を報告 子供達に「スピード&パワー」を掲げた理由は「トップチームをイメージ」

2023年08月22日 19:28

野球

侍U―12井端監督 W杯を報告 子供達に「スピード&パワー」を掲げた理由は「トップチームをイメージ」
NPBを訪問した侍ジャパンU-12監督の井端弘和氏 Photo By スポニチ
 侍ジャパンU―12代表監督の井端弘和氏が22日、日本野球機構(NPB)を訪問し、6日まで台湾で開催された「第7回U―12ワールドカップ」の報告を行った。「スピード&パワー」を掲げて9試合で本塁打数は米国の18本に次ぐ17本をマーク。就任2年目で昨年の7位から4位に順位を上げた。「将来、日本を背負って立つような選手たち。トップチームをイメージして接した」と振り返った。
 1勝2敗とスーパーラウンド進出さえ危ぶまれた状況から、オーストラリアに15―0で快勝し、メキシコに12―6で勝利して進出。スーパーラウンドでは韓国、アメリカ、ドミニカ共和国を相手に7―4、7―0、13―1で下して、3連勝を飾った。「世界のレベルでも、力負けしていなかった。“負けられない”というところから強かった」と称えた。

 オープニングラウンドの得失点率で決勝進出はならず、3位決定戦でベネズエラに8―9で惜敗した。大会を通じて成長していった12歳以下の選手達に、井端氏は「俺が預かって、この18人のメンバーで高校までいけば、甲子園で優勝はできる」と語るほどだった。

 大会通じて、企図はあったものの犠打はゼロ。捕手の駒勇佑は最多本塁打(6本)、最多打点(18打点)を獲得した。井端氏自身は現役時代、一発がありながらも小技の光る巧打者だった。それでも、「スピード&パワー」にこだわった理由について「野球を始めたばかりの子供に“バンドだ、小技だ”と言っても、うまくいくわけがないし、絶対楽しくない。昔は僕ら体が小さければ“小技を身につけないと”と言われたけど。今は体が小さくても(レッドソックス)吉田でも僕と変わらないですけど、ホームランバッターになっている。メジャーでも160センチ台でガンガン飛ばす選手が出てきている。可能性はみんなにある」と説明した。

 将来の日本野球を背負って立つ子供達の可能性を信じ、侍ジャパンのトップチームにつなげたいという思いがある。「トップチームをイメージした時に“小技で”というと、なかなか持たないと思う。でもパワーだったり、スピード&パワーでいけたら十分太刀打ちできる。U―12からトップチームまで一本化できたら、より日本の野球が発展する」と熱い思いを語った。

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