【甲子園】慶応・森林監督 ナインに説いた「意気衝天」 試合ごとに四字熟語で鼓舞

2023年08月22日 05:30

野球

【甲子園】慶応・森林監督 ナインに説いた「意気衝天」 試合ごとに四字熟語で鼓舞
慶応・森林監督 Photo By スポニチ
 【第105回全国高校野球選手権記念大会第13日・準決勝   慶応2―0土浦日大 ( 2023年8月21日    甲子園 )】 慶応(神奈川)の森林貴彦監督は、2点差の接戦を制しての決勝進出に「笑ってしまうくらいに苦しい試合でした」と胸をなで下ろした。
 3者凡退の4回以外は全て得点圏に走者を進めながら、3度スクイズを失敗するなど計10安打で2得点のみ。「監督の采配が良くなかった。打たせてダメ、スクイズでダメ。苦しかったけど、勝利につなげられたのは財産」と辛抱強く戦った選手を称えた。

 今大会は、試合ごとにチームのテーマとなる四字熟語を決め、試合前夜のミーティングでナインに披露する。準々決勝の沖縄尚学戦は「勇往邁進(まいしん)」とし、大会屈指の好右腕・東恩納(ひがしおんな)蒼(3年)に果敢に立ち向かう姿勢を求めた。準決勝前日は「意気衝天(しょうてん)」。「体が100%ではなくても、天をつかむばかりの気力を持って戦おう」と説いた。初戦から3戦22得点と機能してきた打線が本領を発揮できない中、ナインは気力で踏ん張った。

 一塁側アルプス席では、高校時代の恩師が見守っていた。15年夏まで慶応を率いた上田誠前監督(66)が今大会初観戦。103年ぶりの決勝に導いた教え子を見つめ「感動した。ここまで連れてきてもらって感無量です」と称えた。上田氏は春夏通算4度甲子園に出場。「選手が伸び伸びやっている。ここまで応援してもらえるチームになってうれしい」と手腕に目を細めた。

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