【甲子園】仙台育英・須江監督 投手陣は「出し惜しまない」昨夏の優勝で「意欲や意識が1個上がった」

2023年08月22日 16:44

野球

【甲子園】仙台育英・須江監督 投手陣は「出し惜しまない」昨夏の優勝で「意欲や意識が1個上がった」
<仙台育英練習>練習を見守る須江監督(撮影・藤山 由理) Photo By スポニチ
 連覇を目指す仙台育英(宮城)は22日、あす23日に控えた決勝戦に備え、西宮市内で最終調整を行った。
 今大会は初戦の浦和学院戦で壮絶な乱打戦、聖光学院戦は1点を争い終盤に突き放し、履正社戦は接戦、花巻東戦は9回に猛反撃をくらい、神村学園戦は先制を許すなど、それぞれの戦いを勝ち抜いてきた。須江監督はここまでの戦いを振り返り「一戦一戦どの学校さんにもとても非常に良い試合をさせていただいて、いい緊張感の中でやらせていただいたおかげで、勝ちながら強くなっていくチームが甲子園を制するんじゃないかと」とし、この3週間で「チームが一つになってきたなと。いろんな意味での個人差がなくなってきたなというふうに思っているところです」と充実感をにじませた。

 そして、大応援団擁する慶応との決勝に「本校理事長が慶応(出身)ですので、いろいろ慶応情報が逐一入ってくるんですけど、慶応のOBがチケットを取れないっていうんで大変なことになってるみたいで、おそらく一塁側も慶応の関係者で埋まるんじゃないかと。アルプス以外はみたいな形になってる」と覚悟の上とし「彼らはセンバツの時にその慶応の応援を経験してるんですけど、多分それをはるかに上回ってくると思うんですが、本当に甲子園球場がホームだという感覚でやれてると思います。経験者は。なんかまあいい思い出しかないですかね。特に夏はね」とそれも含めての聖地での思い出として楽しんで欲しいとした。

 相手エース・小宅雅己(2年)については「制球力の高さっていうのは、多分いないんじゃないかな」と称賛し、攻略は「スタミナかなって思ってて、選抜も80球ぐらいからチャンスあるかなっていう感じで対戦した。明日もし先発されるようなら、そこら辺のところの球数が来た時には、自分たちがどんな攻撃ができるかなと。後ろで来るんだったら、前半で投げる鈴木君とか松井君の時に1点でも多く取って逃げ切りたいですね」と語った。

 豊富な投手陣については、先発を決める基準として「主導権を握りたいですね。できれば自分たちがリードしている状況で進めていきたいなというのが本音」とし「とにかく決勝戦ですから、出し惜しまないで、ここまでパフォーマンス出ていない子もいますけど、年間を通せばパフォーマンスを出しているのでベンチに入っているので、そこら辺は本当の最後の細田、尾形、私の総合的な判断で継投にいきたいなと思っています」とした。

 昨夏、初めて優勝を経験し「高校野球が持っている力ってのはとても大きいんだなっていう風に思いましたね」としみじみ。本当に1つの高校生の部活動であるにもかかわらず、こんなにも地域の方々と喜びや感動を共有できるのかっていうのは、これは驚きました」と周囲の反響がすごかったとした。

 特に東北にとっては悲願だっただけに「東北6県の多くの人たちが、本当に青森行ってもどこに行っても、“おめでとう”っていう言葉とともに、場合によっては“ありがとうございます”っていうことを言われたんです。それはちょっと想定をはるかに超えてて」と宮城だけでなく東北中から祝福されたといい「一部活動ではありますけど、高校野球が持つ力というのを再認識した」と感謝した。

 その上でセンバツで敗戦し「やっぱり1度優勝を経験したら、準々決勝敗退というのは、ずいぶん早く負けたなっていう感じを選手たちも感じていたので、何か自分たちの意欲や意識みたいなのが1個上がったなと思いました」と優勝の持つパワーを感じさせられたとした。

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