広島・新井監督「CSに行けるのは選手の頑張りのおかげ」シーズン最終戦は惜敗

2023年10月02日 05:45

野球

広島・新井監督「CSに行けるのは選手の頑張りのおかげ」シーズン最終戦は惜敗
<広・神>今季最終戦を終えてセレモニーで悔しげな表情を見せる新井監督(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 【セ・リーグ   広島5-6阪神 ( 2023年10月1日    マツダ )】 執念の必勝継投は実らなかった。広島は1日、引き分け以上で2位が決まる阪神とのレギュラーシーズン最終戦に猛追及ばず5―6で惜敗。2―1とした4回に勝ち頭の床田寛樹投手(28)を投入したものの、味方の2失策が絡んで2イニングで4点を失い、敗戦投手となった。勝ったDeNAと同率2位で並び、4日に巨人戦を残すDeNAの勝敗次第で2位か3位かが決まる。
 3点を追う9回。先頭・秋山の右翼線三塁打や代打・マクブルームの右前打などで好機を築き、2つの内野ゴロで1点差に迫ったものの一歩及ばなかった。引き分け以上で2位が決まる一戦で痛恨の敗戦。新井監督は試合後のセレモニーで声を大にして言った。

 「今日の負けはめちゃくちゃ悔しいです。この悔しさを持って、全員でクライマックスシリーズ(CS)を戦ってきます」

 7人をつぎ込む執念の継投が暗転した。ピリッとしない先発・大瀬良を、3回無死一、二塁で早々と見切る必勝采配。2番手・大道が佐藤輝に先制打を許したその裏、小園の2ランで逆転すると、指揮官は4回から9月26日の中日戦(マツダ)で先発した床田を投入した。

 「中4日でトコ(床田)もしんどかったと思うけど、今日がレギュラーシーズン最後の試合。やれることはやりたいから、展開に関係なく“行くぞ”と」

 21年11月1日のヤクルト戦(神宮)以来の救援登板で、今季11勝を誇る左腕は拙守に足を引っ張られる。4回2死から代打・ミエセスの三塁内野安打に上本の悪送球が重なって同点に追い付かれると、5回無死一塁でも併殺かと思われた大山の三ゴロを上本が二塁悪送球。直後に佐藤輝に3ランを浴びた。床田は自らを責める。

 「しっかり準備はできていた。エラーは仕方がない。そこで僕が踏ん張れなかっただけかなと思います…」

 74勝65敗4分け。マネジメント力に優れる新井監督は選手に明確なビジョンを示し、開幕前の下馬評を覆す成果を収めて就任1年目を終えた。5年ぶりのCS進出は既に確定。ただ、本拠地でファーストステージを開催できる2位を自力で決められず、順位は4日にあるDeNA―巨人戦の結果次第となった。

 「そこはどうしようもない。開幕前の評価が低かったので、選手全員が悔しい気持ちを持って戦ってくれたと思う。CSに行けるのは選手の頑張りのおかげ。まずはゆっくり休んで(CSファーストSが開幕する)14日に備えてほしい」

 最終戦の悔しさをいかに持続し、チーム力として発揮するか。順位にかかわらず、セ界を沸かせた全員野球を決戦で再び披露したい。

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