オリ育成2年目右腕・才木が着実にアピール 宇田川フォークと平野佳の助言を胸に支配下奪取へ

2024年03月13日 05:45

野球

オリ育成2年目右腕・才木が着実にアピール 宇田川フォークと平野佳の助言を胸に支配下奪取へ
オリックス・才木
 【オリたちネクストブレーク候補】宇田川や山崎など快速球が特徴の中継ぎが多いオリックスで、また一人、速球派リリーバーが頭角を現してきた。育成2年目・才木は今春のオープン戦には目下2試合に救援登板して無安打無失点。9日の巨人戦(京セラ)では2点リードの9回に登板し、最速155キロを計測してセーブを挙げるなど支配下昇格へアピールを続けている。
 新人だった昨季は右肩痛など故障に悩まされてウエスタン・リーグでの登板はわずか10試合だった。しかし昨年11月下旬に台湾で開催された「アジア・ウインター・ベースボール・リーグ」に派遣されると、10試合に登板して防御率0・00、5セーブを挙げて最多セーブを記録。オフには宇田川から直接フォークの握りを助言され、「ウダさんのフォークの動画はほぼ全部見ました」と徹底研究して落ち球に磨きをかけた。加えて中垣巡回ヘッドコーチから課されたネットスローなどの“ドリル”で体重移動を意識し続け、最速を156キロまで伸ばした。

 自ら「結構メンタルが弱い方」と分析する右腕は、今春キャンプ中に訪れた会食の場で、平野佳にメンタル面について質問。日米通算250セーブの大先輩からは「結局、ゼロで抑えて帰ってこれればいいんやで」と金言を授かった。

 「多分自分をリラックスさせるために言ってもらったのだと思う。ランナー出さないことが一番ですけど、出しても0点で帰って来られるように。ラストチャンスを与えてもらっているので、結果を出したい」

 緊張のあまり「足がガクガクで」と振り返ったオープン戦初登板から、2度目の登板は「緊張はしましたけど、いい緊張感で投げさせていただけた」と心理的にも余裕が生まれてきた。与えられた登板機会でゼロにこだわり続け、残り7枠の支配下枠を勝ち取る。 (阪井 日向)

 ◇才木 海翔(さいき・かいと)2000年(平12)6月10日生まれ、大阪府出身の23歳。北海道栄では甲子園出場経験なし。大経大を経て22年育成ドラフト2位でオリックス入団。昨季はウエスタン・リーグ10試合で0勝0敗、防御率6.97も、オフのウインターリーグ(台湾)では10試合10イニングで15奪三振の防御率0.00、リーグ最多タイの5セーブをマーク。1メートル81、85キロ。右投げ右打ち。

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