阪神・門別が開幕ローテに再浮上 「予備1番手」岡田監督が明言「誰かの調子が悪かったら行かせる」

2024年03月13日 05:15

野球

阪神・門別が開幕ローテに再浮上 「予備1番手」岡田監督が明言「誰かの調子が悪かったら行かせる」
キャッチボールする阪神・門別(撮影・岸 良祐) Photo By スポニチ
 阪神・岡田彰布監督(66)が12日、高卒2年目左腕の門別啓人投手(19)を開幕ローテーション候補から外していないことを明言した。登板予定だったロッテ戦(ZOZOマリン)が降雨中止になり、次戦は16日のウエスタン・リーグ広島戦(鳴尾浜)の予定。この再編成により、巨人と戦う3月29日の開幕カードからの投入が調整的に可能になった。同じ左腕の大竹耕太郎投手(28)、伊藤将司投手(27)らの状態が上がらない場合、1軍未勝利の若虎が抜てきされる。
 ほぼ固まっていたように見えた開幕ローテーション6人を、岡田監督が自ら待ったをかけた。雨音が響くZOZOマリンスタジアムの室内練習場で、秘蔵っ子の門別を候補に残していることを明言した。

 「まだそんなん、6人を決めているわけでもないし。誰かの調子が悪かったら、門別を行かせるんやから」

 春季キャンプ中は違った。一度は「(門別を)開幕ローテーションに入れたら怒られるわ。去年の6人に」と、今シーズン序盤の起用は否定した。当確は青柳、大竹、才木、村上、伊藤将、西勇。3月に入っても、高卒2年目左腕を「1年間の戦力」という位置付けにとどめたままだった。

 開幕が月末に迫る状況で突然の“門別推し”は、左腕2人の仕上がりに疑問符が付くことで生まれた。昨季チーム勝ち頭の12勝・大竹は、1月に左肩の良性腫瘍(ガングリオン)を切除した影響で、今春の実戦はまだ1試合2イニングしか投げていない。伊藤将は直球の球威が戻らず、オープン戦では2試合7イニングで9失点。任せたとは言いにくい状況だ。

 「まだ2イニングしか投げてないピッチャーもおるんやで。そんなんで決められへんやん」

 そう言って当初の計画にひずみが生じていることを認めた上で、「予備1番手が門別っていうことやからな」と言い放った。

 実際に、門別を開幕ローテーションに入れる“プランB”の手はずも整えた。登板予定のこの日のロッテ戦が中止になり、次戦を16日のウエスタン・リーグ広島戦に設定。この配置転換で、大竹の先発が予想される3月30日巨人戦、伊藤将が予想される4月3日DeNA戦のどちらでも調整しやすくなった。手札のジョーカーをいつでも出せる状態だ。

 首脳陣の評価の高まりを、未完の大器も歓迎した。「何かあった時にいつでもいけるようにとずっと思っていた。チャンスをもらった時にしっかりできるように準備していきたい」。オープン戦には、4回1失点だった2日日本ハム戦の1試合しか登板していないものの、今春のトータルで見た場合、順調な練習と安定した結果は、大竹、伊藤将をしのぐ。「諦めたくない」と口にしていた開幕ローテーション入りは、可能性を残している。(倉世古 洋平)

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