ロッテ戦が降雨中止の阪神…交流戦を見据えて“マリンの魔物”を経験しておきたかった

2024年03月13日 08:00

野球

ロッテ戦が降雨中止の阪神…交流戦を見据えて“マリンの魔物”を経験しておきたかった
阪神・ノイジー(左)ハグする森下(撮影・須田 麻祐子) Photo By スポニチ
 【畑野理之の談々畑】外野手の全員が雨にぬれてノックを受けていた。ノッカーの筒井壮外野守備走塁コーチも高い飛球を中心に約1時間も打ちっぱなしでユニホームはびしょびしょ。ロッテ戦は降雨中止となったが、どうしても外野手に守備練習をさせておきたかった。
 2年ぶりとなるZOZOマリンスタジアムは、12球団の本拠地でもっとも風が強いとされる。シェルドン・ノイジー、森下翔太、ヨハン・ミエセス、前川右京は少なくともプロ入り後は初めてプレーする。

 筒井コーチの声が飛ぶ。「きょうは無風だけど、明日(13日)はいつも通りらしいよ」。本当に体験させておきたかったはずの“マリンの魔物”はこの日は出現しなかったが、外野クッションのハネ返りや、右中間左中間に比べて中堅が深いなどの球場の特徴は知らせることはできた。

 筒井コーチ「ここは(キャンプ地の)沖縄よりも甲子園よりも風が強いから」

 ノイジー「レンジャーズの球場に似ているかも。右中間から本塁への風が印象的だ」。上空に吹く風が巻き上げることで有名だった19年までのテキサス・レンジャーズの本拠地チョクトー・スタジアムを重ねていた。

 筒井コーチ「打撃にも影響あるから。バックネット後ろのスタンドに跳ね返ってセンターの方に吹くから、投手は向かい風になって変化球がよく曲がるんだ。だから佐々木朗希のフォークボールもよく落ちて…」

 ノイジー「OK、OK」
 右翼でノックを受けていた小野寺暖も帰りのバスに乗る際に「僕は2年前の交流戦で経験がありますが高いフライに気を付けないといけないことはもちろんですが、打席でも強い風を感じていました」と渋い表情をすると、佐藤輝明も「風の印象しかないわ」…。

 今年の交流戦は5月31日からこのZOZOマリンスタジアムで3連戦が組まれている。その前カードの日本ハム戦が甲子園で同28日から30日まで行われるため、移動ゲームでロッテ戦に突入する。じっくりと球場対策をする時間もないだろう。予習できるのはきょう13日の1試合しか残っておらず、降雨中止となった12日も守備だけでも経験させておきたかった。

 2カ月半後、外野手が普通に飛球を捕球して、ノイジーが佐々木朗希のフォークボールを捉えるシーンを見てみたい。

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