佐々木麟太郎 米デビュー!異例スタンフォード大入学前にMLB“金の卵リーグ”参戦

2024年06月12日 04:00

野球

佐々木麟太郎 米デビュー!異例スタンフォード大入学前にMLB“金の卵リーグ”参戦
佐々木麟太郎 Photo By スポニチ
 高校通算140発の大砲が、米国でベールを脱ぐ!花巻東(岩手)を卒業し、名門スタンフォード大に進学する佐々木麟太郎内野手(19)が若手の登竜門でもあるMLBドラフトリーグの「トレントン・サンダー」の一員として11日(日本時間12日)から試合に出場する。10日(同11日)、大リーグ公式サイトが伝えた。9月の入学前に異例の全米デビュー。2年後の26年MLBドラフトに向け、アピールが始まる。
 日本の高校球界を魅了した規格外のパワーを、野球の本場で見せつける時がきた。佐々木がトレントン・サンダーの一塁手として出場するフレデリック・キーズ戦は、敵地で現地時間11日午後7時(日本時間12日午前8時)に開始予定。この日、特集記事を掲載した大リーグ公式サイトも「米国の試合で、そのパワーを披露する準備が整った」と伝えた。

 MLBドラフトリーグはドラフト候補やMLBとの契約を目指す選手がプレー。世界各国の有望選手を迎え入れる場所としても機能しており、昨年はウガンダ、チェコ、今年はオランダ、パキスタン、カナダなどからも選手が集まる。いわばメジャーへの登竜門。佐々木のプレーぶりは、最短で2年後の26年MLBドラフトへと確実につながっている。すでに前期は4日に開幕し、7月までに35試合を予定。同リーグのエグゼクティブディレクターのショーン・キャンベル氏は「リンタロウの成長のためには全てが有益になるだろう」と強調する。

 スタンフォード大への正式な入学は9月だが、3月の渡米後、既に野球部の一員としてトレーニングを続けて紅白戦などにも出場。同時に授業にも出席している。明るい性格でチームにも溶け込み、同僚の内野手ジミー・ナティは「彼がここにいることがまだ信じられないんだ。僕らはみんな、間違いなく彼のファンだよ」と話す。高校通算最多の140本塁打を放った男の、学生生活の本番を前にやってきた実戦の舞台。多くの注目が集まりそうだ。

 大リーグ公式サイトは、ある大リーグ球団のスカウトが「大谷翔平や松井秀喜よりも天性のパワーがある」と評価していると伝えた。「この天才高校生が一流の球速と高いレベルの変化球に対してどう戦うか。多くの人が注目するはずだ」とする一方、打撃以外の守備などでまだまだ課題があるとも指摘。それでも「評判通りに打撃が爆発的なら、守備の問題など誰も気にしないだろう」と続けた。

 花巻東の先輩で二刀流の道を切り開いたドジャース・大谷に憧れ、自身も米国留学という異例の道を選んだ。いよいよ迎える全米デビュー。“金の卵”が集まる舞台で、「Rintaro」が第一歩を刻む。

 ≪前期はアマ 後期はプロ≫MLBドラフトリーグは21年に創設。6球団で構成され、前後期2部制で80試合を戦う。MLBが支援し、試合はマイナーの球場で行う。創設3年間でドラフト外を含め236人の選手がMLB球団と契約を結ぶ。4日に開幕した前期(35試合)は7月に行われるMLBドラフトの対象となるアマチュア選手が主に参加。注目度が高くない短大やNCAA2部、3部の選手にとっては絶好のアピール機会だ。7月18日から始まる後期(45試合)は、アマチュアでのプレー資格を失ったプロ選手が参加し、出場給のほか、住宅手当、食事代も支払われる。

 ≪超大物ズラリ 米大手代理人事務所と契約≫佐々木が米大手代理人事務所「WMEスポーツ」と契約を結んだ。同事務所がSNSで発表。練習風景の動画などを投稿し、日本語で「WMEファミリーへようこそ、佐々木麟太郎!」と記した。ハリウッドが拠点で他に男子テニスのノバク・ジョコビッチ、女子テニスのセリーナ・ウィリアムズ、俳優のドウェイン・ジョンソン、マット・デイモン、モデルのミランダ・カー、歌手のブルーノ・マーズら大物も所属している。

 ≪インスタで紹介 充実のキャンパスライフ≫佐々木は今年3月にインスタグラムを開設。現地での生活ぶり、練習風景などを投稿している。5月には金髪美女とのツーショットをアップ。同じスタンフォード大の学生で、22年の冬季北京五輪女子フリースタイルスキーで金メダルに輝いたアイリーン・グーとの写真だった。また9日には花巻東の先輩であるブルージェイズ・菊池に食事をごちそうになったことを報告。試合にも招待され「心から尊敬する大先輩のお一人」と書き込んだ。

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