ソフトバンク・中村晃「気持ちでいきました」千金V撃 7回イッキ4点で逆転 破竹の本拠11連勝

2024年06月12日 06:00

野球

ソフトバンク・中村晃「気持ちでいきました」千金V撃 7回イッキ4点で逆転 破竹の本拠11連勝
<ソ・ヤ>7回、勝ち越し適時打を放つ中村晃(撮影・岡田 丈靖) Photo By スポニチ
 【交流戦   ソフトバンク4-2ヤクルト ( 2024年6月11日    みずほペイペイD )】 本拠地で無類の強さを発揮――。ソフトバンクは11日、ヤクルトに4―2で逆転勝ちした。2点を追う7回に4連打で同点とし、なおも1死二、三塁で中村晃外野手(34)が勝ち越しの2点中前打。鮮やかな集中打で試合をひっくり返して、チームはみずほペイペイドームで破竹の11連勝だ。貯金を今季最多タイの21とし、2位・ロッテに8ゲーム差をつけた。
 一塁ベース上で左の拳を突き上げてベンチの盛り上がりに応えた。7回、中村晃がチームを本拠地11連勝に導く一打を放った。

 今宮、栗原、山川、近藤の4連打で同点に追いつき、柳町が犠打を決めて1死二、三塁のチャンスで打席を迎えた。「みんなでつないでつくった同点でしたし、逆転のチャンスだったので。何とか点が入るようにと気持ちでいきました」。3ボール1ストライクから2番手の左腕・山本の直球を中前にはじき返した。

 お立ち台では大歓声を浴びた。「なかなかいい活躍ができてなかった。今日はいい活躍ができて良かった。ベンチに帰ってきて、みんなが笑顔で迎えてくれると良かったなと思う。ああいう場面をこれからも一つでも多くできるように頑張りたい」と笑みを浮かべた。

 昨季レギュラーとして136試合に出場した17年目のベテランが、今季は代打の切り札も担うなど難しい役割を託されている。現状、打率は1割台だが、その存在は頼もしい。現在の心境について「最初は代打だから、スタメンだからと考えていたけど、最近は考えずに行ってます。スタメンでもスタメンじゃなくても普段通りやるだけですし、目の前の1打席、1球に集中して結果を出していくだけかなと思う」と口にする。

 無死一、二塁の場面で二塁走者の山川に代走・緒方を送り勝負をかけた小久保監督も「期待に応えてくれた中村晃がいるので」と表情を緩めた。言葉に思いを込めて、こう賛辞を送った。

 「開幕からスタメンで出たり、代打で出たり、調整は難しいんですけど。彼の良さは言い訳をしない、人のせいにしない、環境のせいにしないこと。そういう姿がチームを引っ張っていく。ベンチの姿を見て若い選手も学ぶことが多いので。いいヒットだったですね」

 逆転勝ちで2位・ロッテとのゲーム差は8に拡大した。交流戦も9勝4敗の2位。残り5試合は抜群の相性を誇る本拠地での試合で、頂点が見える位置につけている。指揮官も全幅の信頼を置く背番号7がこれからもチームの快進撃を支える。(木下 大一)

 《「ソフトバンク」通算1500勝》
 ○…ソフトバンクは本拠・みずほペイペイドームで11連勝。2005年の12連勝(6月14日横浜戦~7月15日西武戦)以来19年ぶりとなった。また、5月11日西武戦(宮崎)、同22日楽天戦(京セラドーム)を合わせて主催試合は13連勝で、南海時代の1965年に1分け挟んで15連勝して以来59年ぶり。さらに球団名がソフトバンクとなった05年以降の通算1500勝に到達(1141敗104分け)した。

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