楽天が交流戦堅首!初VへGOGO 小郷がプロ初の逆転サヨナラ打 9回あと1人から巨人も撃破

2024年06月12日 05:30

野球

楽天が交流戦堅首!初VへGOGO 小郷がプロ初の逆転サヨナラ打 9回あと1人から巨人も撃破
<楽・巨>9回、サヨナラ打を打った小郷は祝福の水シャワーを浴びる(撮影・篠原 岳夫) Photo By スポニチ
 【交流戦   楽天7―6巨人 ( 2024年6月11日    楽天モバイル )】 楽天は11日、巨人戦の1点を追う9回2死満塁から逆転サヨナラ勝利を収めた。小郷裕哉外野手(27)が、プロ6年目で初の劇打となる右中間2点二塁打。5日の阪神戦でも9回2死から逆転2ランを放っており、セ・リーグの看板球団を「連続撃破」した。交流戦単独トップの13打点で快進撃に貢献。21年以来3年ぶりの交流戦勝ち越しを決めて単独首位を守り、初の頂点へさらに勢いづいた。
 敗戦まであと1ストライクからの劇的勝利。交流戦初の頂点へ、また一歩近づく逆転サヨナラ勝ちに、杜の都が揺れた。1点差に迫った9回2死満塁。小郷がカウント2―2から、4番手・バルドナードの150キロ直球をはじき返した。前進守備の右中間への打球に「越えてくれ!」と祈りを込めると、白球はフェンスの手前で弾んだ。

 「腹をくくった。サヨナラヒットは初めてなので最高。この展開で勝てたのは本当にデカい」。サヨナラ打はプロ初で「そういう星に生まれていない。(プロ入り前も)あまり記憶がない」と自身が驚いた2点二塁打。またもチームの窮地を救う一打だった。5日の阪神戦では、この日と同じ1点を追う9回2死から起死回生の逆転2ラン。8日の中日戦ではプロ初の満塁弾を放つなど、これで交流戦トップの13打点となった。

 交流戦前に「セ・リーグを相手に活躍して、名前を覚えてもらいたい」と話していた小郷。阪神に続き、巨人相手にも劇的一打で思いを体現した。「名前を覚えてもらうのは非常に大きいこと。僕も日本シリーズの阪神戦で記録を出してから覚えてもらった」と今江監督。05年に日本シリーズ新記録の8打席連続安打、4試合で個人最多の10安打、個人最高打率・667をマークした指揮官は「この交流戦で彼は、一皮も二皮もむけたような勝負強さを持っている」と絶賛した。

 試合前練習で、ナインは鈴木大の通算1500安打記念Tシャツを着て記念撮影し、一体感を高めた。ミーティングでは川島打撃コーチが「短期決戦のように集中してやっていこう。もうやることのない相手。全部出し切ろう」と声を張り上げた。交流戦単独首位を守り、借金完済まであと1勝。小郷は「球団初の交流戦優勝が懸かっているので応援よろしくお願いします」とファンに呼びかけた。 (花里 雄太)

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