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MLB公式「バットの芯でとらえられることの少ない投手」特集 1位はブラディッシュ、日本人投手は?

2024年06月12日 10:40

野球

MLB公式「バットの芯でとらえられることの少ない投手」特集 1位はブラディッシュ、日本人投手は?
オリオールズのカイル・ブラディッシュ投手(AP) Photo By AP
 大リーグ公式サイトが「ベースボールサバント」で公開している打者のスイングデータをもとに、今季の「バットの芯でとらえられることの少ない投手」について特集している。
 「ベースボールサバント」を見ればバットを芯でとらえる率(squared-up rate)の高い打者を毎日ランク付けしている。現時点で1位はパドレスのルイス・アラエスで46%、2位はドジャースのムーキー・ベッツで38・5%、3位はカージナルスのブレンダン・ドノバンで37・8%だ。

 バットを芯でとらえた(squared-up)と見なされるには、バットと投球の速度から物理的に得られるであろう最高の打球速度から、少なくとも80%の打球速度を獲得しないといけない。そのためにはバットの太い部分(芯)に当てる必要がある。ちなみに芯でとらえたスイングの試合での結果は平均で打率・369、長打率・649 、ハードヒット率57%になる。一方で芯でとらえていないスイングは打率・203、長打率・229 、ハードヒット率0.3%である。

 つまり投手の側から見れば、バットを芯でとらえられる率(squared-up rate)が低い投手が良い投手だということ。投手は、威力のある球を投げ、あるいは緩急をつけ、狙ったところに投げ、良い配球をすることで芯を外せる。

 「ベースボールサバント」のランキングを調べると、現時点で1位はオリオールズのカイル・ブラディッシュで17%。今季はケガで出遅れたが、復帰後34イニングを投げ、一度も本塁打を許していない。8日のレイズ戦では外野に飛んだ打球は一つもなかった。2位はナショナルズの左腕マッケンジー・ゴアで17・4%。昨季は本塁打をたくさん打たれたが、今季は直球が速くなり、被本塁打率が半減している。3位はブルワーズのフレディ・ペラルタで17・7%。直球の平均速度が94・4マイルと決して速くないために目立たないが、リリースポイントがホームベースに近く低いため、打者にとっては打ちづらい。

 日本人投手ではドジャースの山本由伸が21・8%で全体33位、カブスの今永昇太が24・2%で78位、ブルージェイズの菊池雄星が25・2%で94位、タイガースの前田健太が26・3%で115位、パドレスのダルビッシュ有が26・5%で119位となっている。

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