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堂々デビュー!佐々木麟太郎 米国初戦で一発含む5打数2安打3打点 高校通算140発の実力示す

2024年06月12日 11:05

野球

堂々デビュー!佐々木麟太郎 米国初戦で一発含む5打数2安打3打点 高校通算140発の実力示す
MLBドラフトリーグでトレントンサンダーの一員として米国デビューした佐々木麟太郎(撮影・杉浦 大介通信員) Photo By スポニチ
 【MLBドラフトリーグ   サンダー11-1キーズ ( 2024年6月11日    フレデリック )】 花巻東(岩手)から米カリフォルニア州の名門・スタンフォード大に進学する佐々木麟太郎内野手(19)が11日(日本時間12日)、ドラフト候補の有望株が参加する「MLBドラフトリーグ」のトレントン・サンダーの一員として、フレデリック・キーズ戦に「4番・一塁」で先発出場。5打数2安打3打点で堂々の米国デビューを飾った。
 2回の第1打席は一ゴロに倒れたが、1-1の3回2死二塁の第2打席は2ストライクからの3球目、内角寄りの直球を振り抜くと、大きな弧を描いた打球は右翼席へ一直線。デビュー戦でいきなり、滞空時間の長い豪快な本塁打を放ち、敵地ながらスタンドからは大歓声。「That's exciting!!」と声を上げる観客も。高校通算最多140発の実力を示すと、チームメートからはサイレントトリートメントで祝福を受けた。

 4回2死満塁の第3打席は中飛だったが、6回2死一、二塁の第4打席で右前適時打。2ボール2ストライクからの5球目を捉え、3打点目をマークした。8回の第5打席は左腕にフルカウントから空振り三振に倒れ、悔しそうにベンチへ。9回2死二、三塁の第6打席は四球を選び出塁。第5打席と同じ左腕相手に追い込まれたもののそこから粘ってボール球を見極めた。

 守備では初回一死二塁から3番打者の一塁ゴロを無難にさばき、投手にトスしてアウト。ハイタッチする場面も見られた。

 試合は3回に佐々木の2ランで勝ち越したサンダーが6回にも佐々木の適時打を含む5点を追加するなど、11-1で快勝した。

 MLBドラフトリーグは2021年に発足。今季は6チームが参加し、6月から80試合の日程を行う。前後期制で、前期(35試合)は7月に行われるドラフトを前に対象選手がレベルアップを目指し参加。後期(45試合)はアマ資格を失ったプロ選手が参加する。

 世界各国の有望選手を迎え入れる場所としても機能しており、昨年はウガンダ、チェコ、今年はオランダ、パキスタン、カナダなどからも選手が集まる。いわばメジャーへの登竜門となっている。

 佐々木は花巻東(岩手)で歴代最多の高校通算140本塁打を放ち、昨秋ドラフトの目玉として注目されたが、熟考の結果、米国への留学を決断。カリフォルニア州の名門・スタンフォード大に進学した。

 スタンフォード大への正式な入学は9月だが、3月の渡米後、既に野球部の一員としてトレーニングを続けて紅白戦などにも出場。同時に授業にも出席している。高校通算最多の140本塁打を放った男の、学生生活の本番を前にやってきた実戦の舞台。多くの注目が集まりそうだ。

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