九産大が激闘制して6年ぶりベスト8 9番・岩下天翔が2度もチームを救った!

2024年06月12日 13:41

野球

九産大が激闘制して6年ぶりベスト8 9番・岩下天翔が2度もチームを救った!
第73回全日本大学野球選手権<九産大・仙台大>11回、逆転の適時打を放ち、雄叫びをあげる九産大・岩下(撮影・五島 佑一郎) Photo By スポニチ
 【第73回全日本大学野球選手権 2回戦   九産大5―4仙台大 ( 2024年6月12日    東京ドーム )】 延長11回タイブレークにまでもつれた接戦を制した九産大が18年以来、6年ぶりのベスト8入りを決めた。
 2度もチームを救ったヒーローは泥だらけだった。「うれしいです。単純にうれしいです」と目を真っ赤にして喜んだのが「9番・二塁」で出場した岩下天翔内野手(3年=千原台)だ。

 無死一、二塁から攻撃が始まる延長10回は表の攻撃で九産大は無得点。1点も与えられない状況の中、10回裏は2死満塁。絶体絶命で相手4番の打球は一、二塁間深くへ。誰もがサヨナラ勝ちだと思い、相手ベンチからは選手が飛び出しそうになっていたが、岩下が横っ飛びで捕球。一塁への見事な送球は間一髪で間に合い、吠えながらベンチへと引き返した。

 続く延長11回は2死一、三塁で打席へ。「真っすぐ一本でした」と148キロ直球を見事に捉えると決勝の左前適時打に。何度も一塁上で絶叫し「絶対打ってやろうと思っていたので良かった」と胸を張った。

 決して偶然なんかではない。10回の守備の際は「引っ張りバッターだったので」と、通常より2歩ほど一塁寄りに守備位置を変えていた。打撃は無安打に終わった初戦の内容を反省し「初戦は力んでいたので、いつもは一本だが、きょうは指二本分短く持ちました」。準備が生きた好プレーを「準備は万全でした」と誇った。

 あす13日の準々決勝の相手は優勝候補・早大。リーグ戦は打点王にも輝いた恐怖の9番は「一番強いチームだと思っているので、ロースコアに持ち込んでここぞのチャンスで点を取って勝ちにいきたい」。チーム一丸でぶつかる覚悟はできている。(村井 樹)

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