早大・伊藤樹 118球熱投10回完封!小宮山監督に全国1勝プレゼント

2024年06月12日 05:00

野球

早大・伊藤樹 118球熱投10回完封!小宮山監督に全国1勝プレゼント
<早大・大商大>10回、完封勝利をマークした早大・伊藤(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 【第73回全日本大学野球選手権第2日・2回戦   早大1―0大商大 ( 2024年6月11日    東京D )】 1回戦4試合と2回戦2試合が行われ、来秋ドラフト候補の早大・伊藤樹投手(3年)は10回4安打完封。118球の熱投で大商大との投手戦を制し、小宮山悟監督(58)に全国大会での初勝利をプレゼントした。
 伝統のエースナンバー「11」はマウンドに立ち続ける。延長10回からのタイブレークで早大は1点を先制。伊藤樹は9回終了時に球数が108球に達していたが続投した。2死二、三塁を招いたが、最後は左飛。1―0での完封勝利に、ガッツポーズを繰り出した。

 「エースとしての仕事ができたんじゃないかなと思います。東京ドームでの初登板初完封はうれしい」

 前回リーグ優勝した20年秋は、新型コロナウイルスの影響で明治神宮大会が中止。小宮山監督にとって、初の全国大会を勝利で飾った。虎の子の1点を守り抜くべく、10回裏は指名打者制を解除して左翼に守備固めを送る執念采配。3年生右腕を「ケチのつけどころがない」と称えた。

 ドラフト1位を目標に掲げる伊藤樹は昨秋、小宮山監督から奮起を促された。早大時代にリーグ通算20勝を挙げ、ロッテからドラフト1位指名された指揮官。早大当時の投手成績が記された紙を手渡され、寮の自室の扉に貼りつけた。この日の出発前にも目をやり「あのくらい投げてドラ1になれる。そこに向かってやればいい」と気持ちを高めた。

 今春の明大3回戦では11回を完封勝ちしており「明治戦で147球投げた時より疲労がない」と笑顔だった。9年ぶり出場の早大は、出場した直近の過去3大会は全て優勝。伊藤樹は「必ず優勝する」と頼もしかった。(柳内 遼平)

 ◇伊藤 樹(いとう・たつき)2003年(平15)8月24日生まれ、秋田県出身の20歳。仙台育英(宮城)では1年夏、3年春に甲子園出場。早大では1年春にリーグ戦デビューし、38試合で7勝2敗、防御率1・71。1メートル76、78キロ。右投げ右打ち。

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