「ふてほど」お断りテロップ再び!ネット話題「もはや芸」“不適切”表現に「昭和における…」番組Pの狙い

2024年02月02日 22:07

芸能

「ふてほど」お断りテロップ再び!ネット話題「もはや芸」“不適切”表現に「昭和における…」番組Pの狙い
金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」第2話。(左から)小川純子(河合優実)向坂キヨシ(坂元愛登)向坂サカエ(吉田羊)(C)TBS Photo By 提供写真
 俳優の阿部サダヲ(53)が主演を務めるTBS金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」(金曜後10・00)は2日、第2話が放送され、初回(1月26日)に続き、現代においては“不適切”と感じられる劇中の表現に対し、予め注意喚起の「お断りテロップ」が再び表示。SNS上で反響を呼んだ。
 <※以下、ネタバレ有>

 宮藤官九郎氏がオリジナル脚本を手掛けるヒューマンコメディー。「池袋ウエストゲートパーク」「木更津キャッツアイ」の阿部&宮藤氏&磯山晶プロデューサーが「タイガー&ドラゴン」以来19年ぶりにタッグを組んだ。主人公は1986年(昭和61年)から2024年(令和6年)にタイムスリップしてしまう“昭和のダメおやじ”体育教師の小川市郎。彼の“不適切”な言動がコンプライアンスで縛られた令和の人々に考えるヒントを与える。

 第2話は、再び令和にやってきた小川市郎(阿部サダヲ)が持っていたスマホに、昭和にいる向坂サカエ(吉田羊)から着信。市郎のタイムスリップ話を信じていなかった犬島渚(仲里依紗)と秋津くん(磯村勇斗)だが、ビデオ通話により、サカエが確かに昭和にいると分かり、面食らう。市郎は一人娘・純子(河合優実)とサカエの息子・キヨシ(坂元愛登)の“チョメチョメ”を未然に防ぐため、サカエに今すぐ自宅へ向かってくれと懇願。そして、あらためて渚と秋津に経緯を説明し、初対面した時の“渚の涙の理由”が気になっていたと打ち明ける。渚がこれまでに起こった出来事を語り始めると、それは現代の働き方の難しさを象徴するかのような内容だった…という展開。

 開始5分。純子がキヨシに覆いかぶさると、サカエが制止。純子は「うるせえなあ、ヒステリックばばあ!いいじゃねえかよ、別に減るもんじゃないし。みんな経験済みなんだよ!」。そして、初回と同じ文言の“注意字幕”が入った。

 「この作品には、不適切な台詞や喫煙シーンが含まれていますが、時代による言語表現や文化・風俗の変遷を描く本ドラマの特性に鑑み、1986年当時の表現をあえて使用して放送します」

 純子が「10代のうちに遊びまくってクラリオンガールになるんだよ!」と続けると「あくまで昭和における個人の価値観です」の注釈テロップが重なった。

 インターネット上には「注釈必須(笑)」「安定のテロップw」「今日もしっかりとエクスキューズw」「テロップの種類、増えた(笑)」「注意喚起も、もはやテロップ芸w」などの声。またも話題を集めた。

 お断りテロップの狙いについて、磯山プロデューサーは「企画当初は、不適切にあたる台詞や単語をピー音などで伏せようかと宮藤さんと話し合っていました。不適切な発言を一つ一つ、考査を経て『言い換え』すると、このドラマの性質そのものが変わってしまうためです」と“適切なワード”への変換より、ピー音を検討していたことを明かした。

 「でも、それは見ている方々にとって雑音になりかねないし、結果的に何を言っているか分からないシーンになってしまう。だから、包括してお知らせすれば、このドラマの表現の意図をご理解いただけるのではないか、と思って私が提案しました」と経緯を説明。テロップの文言は、宮藤氏が書いたものをベースに「弊社の考査担当と何度も相談して決めました」。練りに練った“秘策”だった。

 初回に2度入れたのは、宮藤氏のアイデア。「このドラマの性質をより明確にする意図もありますし、とにかく何でも『テロップで言及する』令和のテレビの風潮を表すのも狙いです」と語った。

 次回は第3話「カワイイって言っちゃダメですか?」(2月9日)が放送される。

おすすめテーマ

2024年02月02日のニュース

特集

芸能のランキング

【楽天】オススメアイテム