TVドラマ オリジナル作品増加傾向加速か「セクシー田中さん」原作者急死余波
2024年02月02日 05:00
芸能
ただ、最近は原作ありきのドラマ作りを見直す動きもあった。同関係者は「TBSの『VIVANT』がヒットしたように物語の結末が分からないオリジナル作品の方がやはり話題になりやすい」と語る。さらに、海外展開や動画配信を通じて新たな収益を獲得しようとする狙いにもつながっている。
日本テレビが2010年に放送した「Mother」は、16年にトルコでリメークされ大ヒット。同関係者は「リメーク権は数億円で売れたと聞いている」と明かす。一方、原作のあるドラマは同じように海外でヒットした場合でも、その利益のほとんどが出版社に流れる。放送関係者は「動画配信サービスも盛り上がっており、今は各局がオリジナル作を強化し知的財産ビジネスにつなげようとしている」と指摘した。
実際にTBSでは、現在プライム帯で放送されているドラマ3本がいずれもオリジナル作品。フジテレビもヤングシナリオ大賞を運営し、受賞者を積極的に主要枠の脚本に抜てきするなど若手クリエーターの育成を進めている。民放関係者は芦原さんの急死について「原作のある作品を映像化することの難しさに改めて気づかされる悲しい出来事だった」と語り「今回のことをきっかけにテレビ各局は、ドラマ制作の過程を見直さなければならない。オリジナル作品に力を入れ、漫画や小説の安易なドラマ化に慎重になる流れができるかもしれない」とした。
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