25年春朝ドラ「あんぱん」ヒロイン今田美桜は満場一致 制作統括「我々の心を動かしてくれた」

2024年02月02日 17:30

芸能

25年春朝ドラ「あんぱん」ヒロイン今田美桜は満場一致 制作統括「我々の心を動かしてくれた」
2025年度前期連続テレビ小説「あんぱん」ヒロイン発表会見で“アンパンチ”をする今田美桜(撮影・大城 有生希) Photo By スポニチ
 NHKは2日、2025年度前期連続テレビ小説「あんぱん」ヒロイン発表会見を都内で行い、女優の今田美桜(26)がヒロインを務めると発表した。
 
 朝ドラ通算112作目の同作は、国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかしと小松暢夫妻をモデルとし、生きる意味も失っていた苦悩の日々と、それでも夢を忘れなかった二人の愛と勇気の物語。

 全3365人の応募者の中からオーディションで選ばれた今田は、気弱で自信のないやなせさんを支えた“ハチキンおのぶ”“韋駄天いだてんおのぶ”こと、小松暢さんをモデルにした土佐弁で男勝りの女性・朝田のぶを演じる。

 制作統括の倉崎憲氏は「涙が自然と出てきたのが今田さんでした。我々の心を動かしてくれた。彼女がのぶさんに見えた。満場一致で今田美桜さんに決めさせて頂きました」とオーディションの経緯を説明。「12月中旬に最終オーディション1週間後ぐらいご本人にお伝えしました。世の中の朝8時は、どういうものなんだというのを、今田さんとスタッフと共有したかった」と直接会って、今田にヒロインに決定したことを伝えたと語った。

 また、「全ての過程において、自然でナチュラル」とオーディションでの今田の印象を語り、「彼女の笑顔が、いい意味で現場の雰囲気をかえる。真面目で誠実な姿勢に、向き合わされたし、セリフを理解してご自分で芝居に落とし込んでいらっしゃる。だから、今田さんだからこそ演じられるように、余白を作って制作していきたい」と今田にしか演じられないヒロインを作り上げて欲しいと期待を込めた。 

 物語はのぶの故郷・高知から始まる。1度高知に足を運んだという倉崎氏は「高知の人たちの熱量を感じたので、その熱量に負けないように。“らんまん”以上に高知で撮影したい。高知パートが長いので、高知の魅力というものを作品から十分に伝えたい」と高知の人々の思いも作品にぶつけていくと意気込んだ。 

 資料がないヒロインの人物像は「やなせ先生の書籍からディティールを重ねながら、今田さんの強さを活かしながら、一緒にのぶさんを作り上げていきたい。過去作にはとらわれないで“あんぱん”のオリジナル感を出していきたい」とアピールした。

 この日、会場には今田も登場し「日本の朝を元気にできるように精一杯務めたいと思います」と、念願のヒロイン抜てきの喜びの語った。

 ヒロインは、東京制作の朝ドラとしては18年度「半分、青い。」(永野芽郁)以来7年ぶりのオーディションによって選出。上白石萌音と川栄李奈が選ばれた21年度後期「カムカムエヴリバディ」の3061人を上回る、朝ドラ歴代最多3365人の応募の中から見事、今田が“ニューヒロイン”座を掴み取った。

 脚本は連続テレビ小説第90作「花子とアン」、フジテレビ「やまとなでしこ」、日本テレビ「ハケンの品格」、テレビ朝日「Doctor-X 外科医・大門未知子」など数多くのヒット作で知られる中園ミホ氏が手掛ける。実在の人物である、小松暢(1918-1993)とやなせたかし(1919-2013)をモデルとするが、激動の時代を生きた波乱万丈の物語として大胆に再構成され、登場人物名や団体名などは一部改称し、フィクションとして描かれる。

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