鳥山明さん急死 「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」「ドラクエ」…世界が衝撃「わくわく」をありがとう

2024年03月09日 04:40

芸能

鳥山明さん急死 「ドラゴンボール」「Dr.スランプ」「ドラクエ」…世界が衝撃「わくわく」をありがとう
DRAGON BALL大全集 第7巻(C)バード・スタジオ/集英社 Photo By 提供写真
 「ドラゴンボール」や「Dr.スランプ」で知られる漫画家の鳥山明(とりやま・あきら)さんが1日、急性硬膜下血腫のため死去した。68歳。愛知県出身。葬儀は近親者のみで行った。集英社が8日、発表した。1978年のデビューから46年。日本と世界を「MANGA」という共通言語で結んだ巨星の急逝に世界中が悲しみに暮れた。
 孫悟空、アラレちゃん、スライムなど国民的キャラクターを生んだ鳥山さん。今月4日にアニメシリーズ「SAND LAND THE SERIES」が20日に配信されることが発表されたばかりだっただけにファンの間に衝撃が走った。

 本紙の取材によると、親しい知人に対し22年ごろ「あまり体調が良くない」「入院した」などとメールで伝えていた。昨年4月には「そんなに(病状は)重たくなくて元気だから」と明るく振る舞っていたという。かつて鳥山さんのプロダクションで働いていた男性は、今年2月に脳腫瘍の手術を受けるという話を聞いており「終わったら会おうと話していたばかり。突然のことで残念です」とショックを口にした。

 鳥山さんは広告会社に勤務後、漫画賞の賞金目当てに週刊少年ジャンプへの投稿を開始。78年、読み切り作品「ワンダー・アイランド」でデビューした。

 一躍その才能を世に知らしめたのがギャグ漫画「Dr.スランプ」。80年からジャンプで連載が始まり、81年にアニメ化。主人公アラレちゃんの「んちゃ!」「キーン」などのせりふも流行した。

 その名を不動のものとしたのが84年に連載開始した「ドラゴンボール」だ。主人公の孫悟空が7個集めると願いがかなうドラゴンボールを求めて戦いを繰り広げる冒険物語。迫力のある戦闘シーンはもちろん、悟空の結婚、家族の誕生、死と蘇生など人生ドラマも描いて読者を魅了。累計発行部数が2億6000万部を超える爆発的なヒット作となった。連載は10年以上続き、アニメ化され、世代や国境を超えてファンを獲得。95年の連載終了後は心身への負担を考慮して長期連載から身を引き、読み切り作品やアニメ映画版の脚本を担うなどしていた。

 ポップで親しみやすいキャラクター造形を得意とし、社会現象を巻き起こした人気ゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズのキャラクターデザインも手がけた。

 今年はドラゴンボール連載開始から40周年の節目。新作アニメ「ドラゴンボールDAIMA」のスタートを秋に控え、配信、放送などどのような形で見られるのか詳細が近く発表される予定だった。

 鳥山 明(とりやま・あきら)1955年(昭30)4月5日生まれ、愛知県清須市出身。78年に漫画家デビュー。「Dr.スランプ」「ドラゴンボール」のほか、ゲームソフト「ドラクエ」シリーズ、「クロノ・トリガー」のキャラクターデザインを手がけた。81年に「Dr.スランプ」で小学館漫画賞。2019年に仏芸術文化勲章シュバリエ受章。妻は少女漫画家のみかみなちさん。血液型A。

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