古市憲寿氏 民間ロケット爆発、打ち上げ失敗に「ロケット技術を使い軍事にどうかかわっていくの議論も」

2024年03月14日 10:17

芸能

古市憲寿氏 民間ロケット爆発、打ち上げ失敗に「ロケット技術を使い軍事にどうかかわっていくの議論も」
フジテレビ社屋 Photo By スポニチ
 社会学者の古市憲寿氏(39)が14日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。宇宙事業会社スペースワンが13日、和歌山県串本町の民間ロケット発射場「スペースポート紀伊」から小型ロケット「カイロス」1号機を打ち上げたが、発射5秒後に爆発したことに言及した。
 搭載していた衛星の軌道投入ができず、打ち上げは失敗した。スペースワンは記者会見で、ロケットに搭載したコンピューター自体の判断で自律破壊を行ったと明らかにした。カイロスは全長18メートル、重さ23トンの小型の固体燃料ロケット。今回は、北朝鮮の軍事施設の動向把握などで使われる情報収集衛星を一部代替する政府の小型衛星を搭載した。情報収集衛星が故障した場合に備えた機能の検証が目的だった。

 ロケットによる衛星の打ち上げ需要は世界的に拡大。世界では民間企業が躍進し、競争が激化している。スペースワンが衛星の軌道投入に成功すれば民間単独では国内初となり、日本でも民間参入が加速すると期待されたが、ハードルの高さを示す格好になった。
 
 古市氏は「本当の最悪の事態ではない。最悪の事態というのは、コントロールが取れなくなってロケットがどこかに行っちゃうことですから、ちゃんと自律破壊されたということは、別に打ち上げという意味では大失敗ではないと思う。ただ失敗しているわけですから、それは受け止めた方がいい」と指摘。そのうえで、「気になったのは、今回、子供たちが凄く目を輝かせてロケット打ち上げを見守っていましたけど、でも打ち上げようとしたものは偵察衛星なわけですよね。昔でいうスパイ衛星」と言い、「やっぱりスペースワン社自体が防衛省と凄い深い関係にあり、これからも軍事目的のロケットを打ち上げることが予測されているわけですけど、日本で宇宙というと夢とか希望とか平和利用のイメージが強いですけど、実は宇宙は軍事と近い分野。ロケットとミサイルの形はほぼ一緒なことからも分かるように。だから、日本がどれくらいこれからロケット技術とかを使い軍事にどうかかわっていくの議論もせずに、みんなが喜んでロケット打ち上げ失敗したなあ、成功したなあって言っているのは、僕はちょっと違和感を感じます」と自身の考えを述べた。

 MCの谷原章介が「ただ、陸海空の次ぐ第4の領域として宇宙というのはとても注目されていくと思います」と言うと、古市氏は「そこは本当にやった方がいいとは思うんですけど、それはでも議論とかもうちょっとしてもいいんじゃないかなと思う」とした。

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