昨年12月に急速進行性間質性肺炎のため死去した八代亜紀さん(享年73)のお別れの会が26日、東京・西蒲田の片柳アリーナで行われた。ステージ復帰を熱望していた故人の思いに応える形でコンサート形式で開催。人工知能(AI)の合成音声で「八代亜紀は幸せでした」と会場に声が響き、出席者の涙を誘った。
会場にはフランスの由緒ある公募展「ル・サロン」に入選した絵画や熊本県民栄誉賞や八代市名誉市民の賞状など、八代さんゆかりの品々が展示された。八代さんのアトリエを再現したコーナーも設けられた。遺影は18年に撮影されたピンクのドレス姿の一枚。戒名は「艶唱院釋信譽明煌清大姉(えんしょういんしゃくしんよみょうこうせいだいし)」であることが明かされた。「明煌」には、明(亜紀)の名前がその歌声とともに美しくきらめき輝いているという意味が込められた。