八代亜紀さん「幸せでした」美声で別れ AI音声メッセージ 生演奏“コンサート”20曲
2024年03月27日 05:00
芸能
「昨年暮れ、残念でしたが長い歌手人生に終止符を打ちました。苦しい時も楽しい時も心の支えになったのは皆さんからの声援でした。感謝の気持ちでいっぱいです」
ステージ中央にスポットライトが当たると、そこには八代さんが生前着用していた青いドレス。「どうぞ思い出話などしながら、和やかなひとときをお過ごしください」のメッセージとともに「舟唄」が始まった。バンドの生演奏に乗せて生前の歌声が流された。
AI音声は、自身の声を残したいという本人の希望で2020年に作成された。この日のメッセージ部分は全てAI音声で「私が目指した最高の夢。それをかなえてくれた歌があります。聴いてください」と、73年にNHK紅白歌合戦初出場をかなえたヒット曲「なみだ恋」を紹介する場面も。まるで本人がよみがえったかのような演出に出席した里見浩太朗(87)は「本当に亜紀ちゃんが出てくるんじゃないかと思った」と驚いた様子。山本譲二(74)は「(周囲と)八代さんいるよねって言いながら歌やおしゃべりを見させていただきました」と振り返った。所属レコード会社によると、復帰したがっていた八代さんの思いを伝えるべくコンサート形式で執り行ったという。
最後には、♪沖の鴎に深酒させてヨ…とダンチョネ節が響き、八代さんが両手でピースサインをするプライベートの写真がスクリーンに映し出された。歌手仲間や関係者、ファンら合わせて3000人が見守った“お別れコンサート”。「ありがとうね~。バイバイ!」と元気のいい“あいさつ”で締めくくられ、幕が下ろされた。