動画大バズり!津軽三味線奏者・駒田早代 「三味線のカッコ良さを海外の方にも知ってもらいたい」
2024年03月27日 12:30
芸能
駒田は東京藝大邦楽科の出身。伝統的な古典曲を学んできた上で「長唄、民謡の継承も大事だが、まずは三味線というものを世界中の方に知ってもらいたいとカバーをさせていただいたんです」と真意を語る。
歌舞伎の伴奏などをする長唄三味線と津軽三味線の両立は難しいのだという。「長唄は1曲が20~30分と、とても長く、もちろん舞台では暗譜して演奏しないといけない。片手間にはできません。また暗譜ができていても、自分の体に入ってないと、舞台に出た時飛んでしまったりするので、お稽古に時間がかかります」。
一方で「いろんな人に三味線音楽の魅力を伝えたいと思いました。藝大を卒業して、古典を大事にするがゆえに新しいことに挑戦できないと言う…しきたりもあったりしますけれど、そこを恐れてはいけないなと」。
洋楽のカバーも「誰かのためにというよりは自分の中で三味線が魅力的に聞こえる曲」をチョイスした結果、広がっていった世界。「三味線ってこんなかっこいい楽器なんだと思っていただけるように。私が三味線と出会って、今こういう仕事をさせていただいているというご縁があるので、使命感を感じてやっていかないといけない」。伝統芸能に関わる責任感を口にする。
「新しい学校のリーダーズ」が人気を博すなど今、昭和歌謡が見直されつつある。「音楽ってループして戻ってくると思うんですね。なので、いつか民謡の良さに誰かが気づいて、今のポップスのように聞かれる世界を目指していけたらいいのかなと。そのためには、民謡独特の間を崩さないまま、今の方でも聴きやすいようにアレンジをして残していこうとチャレンジしています」と語る。
CMや舞台などに出演しながら、今年10月には初のソロアルバムの発売を予定。「民謡をアレンジしたオリジナル曲を入れようと思っていて、そういう活動にも挑戦していきたいです」。三味線の未来を思い、まっすぐに先を見つめていた。(了)
5月11日にストリーミングライブを開催。https://www.stream-ticket.com/events/detail/1287.htmlから