鈴木おさむ氏 「辞めないと書けなかった」SMAPモチーフ小説発売の真意「自分の最後の作品として」

2024年03月27日 10:31

芸能

鈴木おさむ氏 「辞めないと書けなかった」SMAPモチーフ小説発売の真意「自分の最後の作品として」
放送作家の鈴木おさむ氏 Photo By スポニチ
 3月いっぱいで放送作家業と脚本業から引退する鈴木おさむ氏(51)が27日、水曜パーソナリティーを務める文化放送「おとなりさん」(月~金曜前8・00)に出演。この日に緊急発売となった小説「もう明日が待っている」の発売意図を明かした。
 金曜日の番組終了に伴い、この日が水曜日の最終回。番組オープニングトークで、「放送作家を辞めるまで私もあと5日、今日本を2冊出しまして。1つは緊急発売でずっとシークレットで作っていまして」と切り出した鈴木氏。この日発売となった「もう明日が待っている」で、「SMAPとテーマにして、僕がSMAPとか仲間の物語をモチーフにして小説にしたという本が緊急発売して。最初は僕がデビューした後に木村くんと出会い、『SMAP×SMAP』が始まるという話から、最終的に謝罪放送があって、解散していく…そしてその先、そうなっているかということ(を書いている)」と説明した。

 パートナーの同局・坂口愛美アナウンサーはすでに読んだといい、「この放送の裏にこんなことがあったんだってこと。初めて知ることがいっぱいあって、物凄く面白かったです。途中までああそうだったんだ!と思って読んでたんですけど、最後のほう、解散に向かっていくところで凄く」と語った。

 「スマスマっていきなり番組が始まって2カ月で森くんが抜けちゃうっていうところも書いていて、そこからスターになっていくことと、タクヤというメンバーの結婚の裏の話、こういうことがあったんだって…あの日にコンサートがあったんですけど、スポーツ紙に抜かれてしまって、そこからのとても長い1日の話をテーマに小説として書いているんですけど」と鈴木氏。「コンサートで、ファンとして突然すぎて受け止めきれないっていうことと、そのライブどうなっちゃうの?っていうのと、その時にメンバーがどう向き合ったのかってこととか、次の週に東京ドームに1人でしゃべりに行ったってこともあるんですけど、その時は裏で何が起きていたのかって話と。プロデューサの黒木さんがマイケル・ジャクソンをどう呼んだのか、って話とか。テレビって凄かったなって話と」と話した。

 坂口アナも「おさむさんだから書ける」と感心するも、鈴木氏は「僕だからっていうか、書いちゃいけないんですよ、本当は。僕が放送作家辞めていなかったら書けないと思います」とキッパリ。「でも、放送作家を辞めるからこそ、残すこと、記すことっていうのがテレビがこうなってきた時代だから大事だなって。これで読んで、何で書くんだよ!って思う人もたぶんいると思います」と覚悟の出版であるとしつつ「今日は『おとなりさん』が終わる時に(リスナーには)早く言ってほしいって言った。(それで)年末に発表して、それがやれることがやる。この3カ月ってゴールに向けて凄く良かったなって思っていて。楽しくできる。やっぱり『SMAP×SMAP』って20年9カ月やってきて、最後の1年で、謝罪放送があってから、バラエティーとしてはあり得ない空気感で撮らないといけなくて、最後も『世界に一つだけの花』を歌っているけど、新撮の映像ってたぶん15分ぐらい。5時間半やってるのに、総集編。番組的には悲しい終わり方をして、『。』を付けられてない人が多い気がして。番組の終了ということに関して。ずっと『、』のまま終わっている気がして…」と番組への思いを吐露した。

 「自分はずっとチーフ作家でもあったから、これをちゃんと終わらす、これを書いたことによって、ある意味、終わったと思ってもらえる人もいるんじゃないか、ようやく区切りが…。自分が少なくとも区切りが付けられたって気がするし、そう思っている人に、僕の中では『SMAP×SMAP』の最終回のつもりで書いている」と執筆の真意を明かした。

 「番組の終わり方って、『おとなりさん』は気持ちよく終われているけど、あの番組は20年やってそうはならなかったので、自分として、放送作家を辞める時に、その責任もあると思って、やっていたら絶対に書けないし、番組の裏側も相当書いている。マイケルジャクソンが来た時のギャラも書いている。そんなのも怒られると思う」と苦笑。「辞めたことによって、SMAPもそうですし、僕もそうですし、マネジャーやってた飯島さんもそうですし、何よりもスタッフも…チームも含めて俺たちはこんなことやっていたんだぞってことを残して、いよいよ、これで、自分が本当にこれを出して終われるのかなという気がしています。放送作家を今週で終わりになりますが、自分の最後の作品として届けたいなと思っております。ぜひ読んでください」と呼びかけ。

 番組でのオンエア楽曲はすべて鈴木氏が選曲してきた。この日は最終回で、著書の発売も重なったことで、すべてSMAPの曲。1曲目は思い出の曲として「らいおんハート」をオンエアした。

 番組スタート前に鈴木氏は自身のインスタグラムも更新。「本日緊急発売!!僕の最後の小説です!『もう明日が待っている』辞めないと書けなかった物語です。おそらくこの中味をテレビで扱われることはほぼないと思いますが。僕と彼らと仲間達の物語です。僕の印税は全額、能登半島の地震の義援金に募金します。沢山の人に届きますように。。。。。」とアピールしていた。

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